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●世界の荒鷲 坂口征二が中邑真輔のようになったら?かつて「ショーマン派」は馬鹿にされていた? [「言葉」による革命]

●世界の荒鷲 坂口征二が中邑真輔のようになったら?かつて「ショーマン派」は馬鹿にされていた?

末尾ルコ「プロレス論で、感性を鍛えるレッスン」

新日本プロレスの中邑真輔とか内藤哲也とかを観ていて、つくづくスゴいなあと思うのは、プロレスデビューしてしばらくは基本的に真面目路線でやっていたのに、この現在の完璧なキャラクター造形。
例えばかつてであれば、世界の荒鷲 坂口征二が派手派手なコスチュームでくねくねしながら入場してきたりして・・・。
いや、想像するとおもしろいけれど、あり得ませんよね。
あるいは藤波辰巳がいきなりワルになって、「トランキーロだぜ!」とキメ言葉で盛り上げたり。
想像しただけで、戦慄が走ります。

「日本人プロレスラーと芝居ッ気」というテーマで考えたら、コスチュームやキャラクター変更などを含めてしっかりと芝居ッ気打ち出してくるのは、新日本の武藤敬司、蝶野正洋あたりからでしょうか。
それ以前にも高千穂明久のザ・グレート・カブキなどいたけれど、あれはペイントとコスチュームのみで、「芝居」はほとんどしていなかった。
基本的に日本人レスラーは、「真面目なファイトスタイル」が持ち味でした。
考えてみれば当時のプロレスは、「強さ」「スポーツ性」などを売り物にしていて、「ショーマン派」というカテゴリーは、「正統派」より一段も二段も下だと見られていました。
なかなか日本のプロレスファンの大部分は、「ショーとしてのプロレスの楽しみ」という方向へ割り切れなかったし、団体側もそちらへ振って観客を動員できるという確信もなかったろうし、勇気もなかったのでしょう。

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