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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「レニー・ゼルウイガーを劣化と言うな!しかし顔の変化は事実ではある」2017年6月8日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「レニー・ゼルウイガーを劣化と言うな!しかし顔の変化は事実ではある」

末尾ルコ「映画俳優演技論」

・レニー・ゼルウィガー。
ネイティブは普通、レネ・ゼルウィガーと呼びますが、便宜上レニー・ゼルウィガーと表記します。
そのレニー・ゼルウイガー。
1990年代後半から2000年代初頭まで、これだけワクワクさせてくれる映画女優はそうそういなかった。
「レニー・ゼルウィガー」とクレジットされていれば、どんな映画でも十分愉しめるだけの女優オーラがあった。
正にその時期、「世界の頂点に君臨する女優」の一人だった。
「その次期」とは、次の作品が次々と公開されていた時期だ。

1996 『ザ・エージェント』
2000 『ベティ・サイズモア』
2001 『ブリジット・ジョーンズの日記』
2002 『シカゴ』
2003 『恋は邪魔者』
『コールド マウンテン』
2004『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』
2005『シンデレラマン』

『ブリジット・ジョーンズ』シリーズが世界の女性たちの心を掴んだのは言うまでもなく、女性ではないわたしも心を掴まれた。
しかしそれ以上におもしろかったのが、『ベティ・サイズモア』。
緩い感じのコメディのようでいて、しかし異様な空気に満ちていて、ダークな笑いを提供してくれる作品だ。
そして『シカゴ』で頂点を極める。
『シカゴ』でレニー・ゼルウィガーが演じた「ロキシー」の、コケテイッシュで、しかし自らがスターになるためにはどんな人間でも踏み台にするわよ、というキャラクターは、当時のレニー・ゼルウィガー以外に適役など存在しない。
翌年の『コールド マウンテン』でアカデミー助演女優賞を獲得したけれど、『シカゴ』の「ロキシー」こそレニー・ゼルウィガーの絶頂である。(つづく)


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コメント 1

hana2017

「ブリジット・ジョーンズ」のレニー・ゼルウィガーは悪くはないけれど、少々やり過ぎな感が、そう言う役なんだから仕方ないと言ってしまえばそれまでですけれど。
相手役のコリン・ファースが好みでなかったのも、そう思った原因のひとつかもしれません。
ヒュー・グラントは地で演じた?と言うか適役に感じました。「アバウト・ア・ボーイ」でコミカルな役柄を無理なく演じたように。
「シカゴ」での「ロキシー」=レニー・ゼルウィガーは素晴らしかったですね。
ミュージカル映画「シカゴ」は他のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジョン・C・ライリー・・・と完璧な配役、演出がなされた傑作です。
by hana2017 (2017-06-08 22:49) 

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