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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「『東京タラレバ娘』に出演している場合ではない吉高由里子と若尾文子に共通点はあるか?」。2017年8月6日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「『東京タラレバ娘』に出演している場合ではない吉高由里子と若尾文子に共通点はあるか?」

末尾ルコ「映画俳優演技論」

吉高由里子はまるで映画をやらないので、ずっかり興味を失ってしまった。
もったいないことだ、せっかくの才能をただ空費している。
もちろん女優は本来、30代、40代からが勝負なのでまだまだ分からない。
これから凄い映画へ出演する可能性は十分ある。
しかし20代には20代ならではの役があるはずで、1988年7月22日生まれの吉高由里子。
テレビドラマ『東京タラレバ娘』に出演している場合ではない。

などと書くのも、やはり吉高由里子には元来かなり図抜けた映画女優としての素質があるからで、『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(ワイズ出版)。
吉高由里子と若尾文子に「共通点がある」なんてことは今の段階では言えない。
もう数年間も、まともに映画出演していない吉高由里子と、日本映画史上最高の女優と、わたしも思っているし、多くの映画ファンが思っている若尾文子と比べるわけにはいかない。
若尾文子は『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(ワイズ出版)の中で次のようなことを言っている。
・・・・・・
昔の映画を見て、分かったことがありました。
それは、映画をやっていた時代の自分が好きだ、ということです。

若いころに、溝口先生や小津先生と一緒に仕事ができたことや、増村さんと仕事ができたことが、どんなに運が良かったか、ということも感じました。

舞台も面白いし、大好きですが、やっぱり私は映画女優なんですね。
・・・・・・

映画ファン、若尾文子ファンとしては、文句なしに嬉しい言葉だ。
時代が違うとはいえ、吉高由里子がいずれこのようなことを言えるようになるか?

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コメント 1

hana2017

「東京タラレバ娘」はコミックそのものと呆れつつ見ていました。
その時間帯に他にはないと言う消去法の結果の部分が多かったものの。。
3人の中で主演である吉高由里子が魅力的かと言われたら・・・演技、表情がワンパターンで、素人である大島優子の方が目立っていたかもしれません。

RUKOさんが、これ程若尾文子ファンとは思いもよりませんでした。
若尾文子と言えば、市川雷蔵や勝新太郎と共演した大映作品の数々。映画「安珍と清姫」「ぼんち」「花くらべ狸道中」「好色一代男」「雁の寺」等はなんとなく一部のシーンを覚えています。
坂口安吾の妻役を演じたテレビドラマ「クラクラ日記」は、子供心にも印象深いものがありました。

>若いころに、溝口先生や小津先生と一緒に仕事ができたことや、増村さんと仕事ができたことが、どんなに運が良かったか、ということも感じました。
監督名は少し違っても、同様の事を先の香川京子も「さわこの朝」で話していらっしゃいました。
戦後の貧しい時代に関わらず、いやそれだからこそ、皆で良いものを作る情熱、気運が高まっていたのではないかと思えるのです。
by hana2017 (2017-08-06 22:45) 

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