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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「壁ドンがカッコいいなんていうのは妄想だろう!『卍』若尾文子の胸を揉みまくる川津祐介、あるいは脱がずふきかえを使った二階堂ふみ」。2017年10月4日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「壁ドンがカッコいいなんていうのは妄想だろう!『卍』若尾文子の胸を揉みまくる川津祐介、あるいは脱がずふきかえを使った二階堂ふみ」。

末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」

増村保造監督の『卍』は「まともな人間」が一人も出てこないという意味でも近年の幼稚な邦画に登場する人物像とは掛け離れた人たちの姿を愉しめて心地よい。
いい加減、「壁ドン」のようなマッチョで暴力的かつ無礼な行動をする人間が、「実は責任感も強くピュアな男」などという妄想を撒き散らすのは止めにしようじゃないか。
ティーンの女性が人生を誤る一因となっているぞ、「壁ドン=カッコい」なんていう間違った妄想は。

ところで『卍』の川津祐介、世紀の大女優 若尾文子の胸を揉みまくる。
往年の邦画で作品中に男優が大女優の胸を本当に揉むシーンはあまり観た記憶がない。
さすが過激な「増村=若尾」最強コンビだ。
少し前に『キネマ旬報』でも話題になっていたが、近年の日本映画、「二階堂ふみでさえ脱がない」という。
確かに映画『この国の空』で主人公のヌードシーンがあるのだが、そして主人公は二階堂ふみなのだけれど、ヌードは「ふきかえ」だった。
(ふきかえを使うか?)と正直驚いた。

若尾文子の時代にスター女優がヌードになるのは無理だったにせよ、昭和であれば、あの夏目雅子も、もちろん桃井かおりも、そして原田美枝子も、普通に脱いでいた。

その映画に対する取り組みは「命懸け」と評してもいいと思える二階堂ふみでさえ、何を守ろうとしているのか?

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hana2017

「この国の空」見ました。
ヌードと言ってもお尻だけ、しかし本人や事務所にとってはだけじゃなかったのでしょうね。
ラブシーンよりも富田靖子演じるおばさんの方が強く心に残りました。
何時の間にか、ああいった役ばかり演じるようになってしまったのか?・・・って、方向性ではありませんでしたね。
あの程度でもNGとは、私も不思議な気がしました。
戦争中末期なのに、出演者たちの着るものが綺麗過ぎる。洗濯機も乾燥機もない時代、小ざっぱりとし過ぎなのに最も違和感が。

by hana2017 (2017-10-04 16:45) 

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