〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「ロベール・ブレッソンの歴史的傑作『スリ』はつまらないのか?」。2018年2月22日 [「言葉」による革命]
●末尾ルコ「ロベール・ブレッソンの歴史的傑作『スリ』はつまらないのか?」
末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」
ロベール・ブレッソン監督の『スリ』や『抵抗』は映画史上の傑作と見做されているが、たとえば『スリ』は70分台の短い映画だけれど、最近観返したがそれほどおもしろくない。
80分足らずの時間がけっこう長く感じられるのである。
その理由はいろいろあると思うけれど、一つは間違いなく俳優の演技だ。
しかし「俳優」といってもロベール・ブレッソンの映画は多く「素人」を起用しており、それは監督の確固たる創作方針に基づくもので、素人起用で成功している映画も多い。
が、『スリ』の場合は、公開当時はその内容の尖鋭さが衝撃を呼んだのだろうが、「現在の目」で鑑賞すれば、ほとんど台詞棒読み、無表情の主人公を延々見続けるのはかなり退屈だ。
●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!
末尾ルコ「映画で知性と感性を鍛えるレッスン」
ロベール・ブレッソン監督の『スリ』や『抵抗』は映画史上の傑作と見做されているが、たとえば『スリ』は70分台の短い映画だけれど、最近観返したがそれほどおもしろくない。
80分足らずの時間がけっこう長く感じられるのである。
その理由はいろいろあると思うけれど、一つは間違いなく俳優の演技だ。
しかし「俳優」といってもロベール・ブレッソンの映画は多く「素人」を起用しており、それは監督の確固たる創作方針に基づくもので、素人起用で成功している映画も多い。
が、『スリ』の場合は、公開当時はその内容の尖鋭さが衝撃を呼んだのだろうが、「現在の目」で鑑賞すれば、ほとんど台詞棒読み、無表情の主人公を延々見続けるのはかなり退屈だ。
●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!
コメント 0