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●近頃なかなか味わえるホラー映画『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』で竹内結子と橋本愛の現在地を確認する。 [「言葉」による革命]

●近頃なかなか味わえるホラー映画『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』で竹内結子と橋本愛の現在地を確認する。

末尾ルコ「映画の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

中村義洋監督の『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』はこのところの日本映画としては珍しくコクのあるホラー映画だ。
「住んでいる部屋で奇妙な音がする」ことが一つのきっかけとなってストーリーは進んでいくのだが、地に足が着いたホラー映画としての魅力に加え、竹内結子、橋本愛というトップクラスの女優二人の現在地を推し測る上でも興味深い作品となっている。
トップるラスの女優と言っても、竹内結子は『ストロベリーナイト』のような鼻息荒い演技がわたしは苦手で、しばらく敬遠していたけれど、近年黒澤清監督の『クリーピー』や同作品などで無駄な力の抜けた存在を見せており、関心が復活してきた。
『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』の竹内結子はホラーなどを書いている小説家の役で、作品のテーマとなっている怪奇現象を調べている内に深みに嵌っていくのだけれど、中村監督の演出意図も踏まえた上でひょうひょうと演じており、それが映画全体に有意な効果をもたらしている。
ギャーギャー叫んだりすることなく、(ひょっとしてこの人、祟られ続けているの??)と想像させる雰囲気作りは出色で、同作品鑑賞時の大きな見ものとなっている。

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