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●末尾ルコ「『俳優 亀岡拓次』の麻生久美子、その発光するマドンナぶり。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「『俳優 亀岡拓次』の麻生久美子、その発光するマドンナぶり。

末尾ルコ「映画の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

横浜聡子監督、戌井昭人原作の『俳優 亀岡卓次』は、かなりベタッとした感触にもうっ一つ乗り切れないけれど、それでも観応えはあり、あとあと残る映画であるには違いない。脇役専門の俳優「亀岡拓次」の生活を安田顕を主演に据えて映画化した『俳優 亀岡卓次』の中で出色は麻生久美子のマドンナぶりだ。父親の飲み屋を手伝う娘として登場する麻生久美子が画面に現れた途端に場の全体が発光を始まる。主演が素晴らしい俳優だけれどきっと発光しないタイプなだけに、麻生久美子との対照が見事である。

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