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●「ミル・マスカラス&ドス・カラスVS大熊元司&グレート小鹿」動画を観戦し、ミル・マスカラスの肉体の不思議を再確認。 [「言葉」による革命]

●「ミル・マスカラス&ドス・カラスVS大熊元司&グレート小鹿」動画を観戦し、ミル・マスカラスの肉体の不思議を再確認。

末尾ルコ「プロレスの話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

YouTubeで「ミル・マスカラス&ドス・カラスVS大熊元司&グレート小鹿」を観た。
大熊元司&グレート小鹿は極道コンビとして全日本プロレス定番のタッグチームだったが、考えてみればそうしょっちゅうテレビに映っていたわけではなかった。
「ミル・マスカラス&ドス・カラスVS大熊元司&グレート小鹿」、極道コンビが仮面兄弟の見せ場をきっちりと作り、その上できっちりと負けてみせるという実に平和で日常的な展開なのだが、今観ると案外新鮮だ。
ただこの時代はまだ、(大熊と小鹿が仮面兄弟に勝つかもしれないぞ!頑張れ!!)なんて感覚で観戦していたファンもかなり多かったはずで、あれ、わたしもひょっとしてそうだったかな(えへへ)?
わたし自身も「プロレスの文脈」を読みながら観戦する術は直ぐには身につかなかったものである。
と言うか、プロレスと言えば、「八百長」という非常に汚い言葉をぶつけられることが多く、その言葉に対してどう抗うかが大きな課題だったのであり、「文脈があっても価値あるものだ」というメンタリティーには容易になれなかった時代だった。

大熊元司とグレート小鹿は、時にメインイベントの試合に「混ざる」ことはあっても、原則「セミファイナルまで」のレスラーだったが、今観るとなかなかプロレスラーらしいオーラを漂わせている。
そうしたこととはまた別に、観戦しながら不思議な感覚を抱いたのが「ミル・マスカラスの外見」だ。
さりとてわたしはファンではなかったが、プロレス界で文句なしの大スターだったミル・マスカラス、しかし今見ると、ヘンな上半身なのだ。
ビルドアップされた大胸筋の形は見事だけれど、よく見れば腹筋が割れてない。
そして胸部も腹部も何となく柔らかそうに見えるのだ。
身長は高い方ではなく、ロングタイツをへその上まで深く履き込んでいるから、腰の上に幅広い大胸筋がいきなり載っているようにも見える。
「だからどうした?」と言われても困るけれど、どんな分野でもミル・マスカラスのような肉体造形の人は少ないのではないかと感じたので。

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いっぷく

グレート小鹿は昭和40年代中頃、ロスでマスカラスと抗争していて、マスカラスをロスから追い出す活躍をしていたのです。←もちろん、ビジネスとしての真相は、マスカラスが別のテリトリーに行くので、敗れて去る形を取ったわけですが。
しかし、そのときは小鹿対マスカラスがメイン、ブラッシーやデストロイヤーやブラジルらWWAチャンピオンたちと戦った実績のある馬場は、シークとのインター戦がセミでしたから、小鹿はすごかったのです。それを放送した日本テレビはさすがに、馬場対シークが小鹿の試合の前座であることは触れませんでした。

当時、未知の強豪としてザ・コンビクトに脅威を感じましたが、日本人では小鹿が不気味でしたね。私がプロレスに興味を持ったときは、すでに小鹿はアメリカ遠征していたのですが、田吾作タイツであごひげを生やして三白眼で反則している写真をプロレス雑誌で見たときは、もし馬場とタッグを組んで仲間割れしたらどうなるのだろう、馬場の目に塩をすり込み下駄で殴って恥をかかせるのだろうかと少し心配しました。
似たようなタイプで、やはりアメリカに行っていた松岡巌鉄は、上田馬之助とセメントコンビといわれるコンビを組んでいて、実はこっちの方がずっと厄介だったわけですが、やっぱり馬場を前座に回してマスカラスを破ったという小鹿の輝かしい実績の方が気になりました。
それが、日本に帰ってくると、負け役の中堅レスラーに落ち着き、せっせとセコンドで馬場や猪木を介抱して、クツワダや藤波辰爾の仕事を奪っているし、全日本に合流すると、馬場の運転手を甲斐甲斐しくつとめ、日本人が飽和状態でアメリカ行きを言われると、夫人が妊娠中なのに素直に副業を整理してアメリカに行って、カンフー・リーとして活躍して、また帰ってくると中堅に戻る。

どうしてだろう、アメリカの実績を考えたら不満はないのかな、なんて思ったのですが、まあ要するに、レスラーはプロモーターが転がすコマである、ということを心得ているプロだったんでしょうね。
馬場は、そういう小鹿に全幅の信頼を置いていたからこそ、アジアタッグのベルトも任せていたのだと思います。
本当だったら若い選手を抜擢して、ロッキー羽田・ミスター桜田組なんていう馬場好みの大型コンビがあってもよかったと思うんですが、桜田は日本プロレスから新日本に移る大城大五郎にシュートをしたことがあるので、馬場は心を許せなかったのだろうと思います。
by いっぷく (2017-05-09 01:06) 

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