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●丘みどりと杜このみがザ・ピーナッツ「ふりむかないで」をデュエットした『歌謡ナイト jazzyなライブショー スペシャルステージ2』で中尾ミエの見事な歌唱に驚く。 [「言葉」による革命]

●丘みどりと杜このみがザ・ピーナッツ「ふりむかないで」をデュエットした『歌謡ナイト jazzyなライブショー スペシャルステージ2』で中尾ミエの見事な歌唱に驚く。

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

9月にBS12で放送した『歌謡ナイト jazzyなライブショー スペシャルステージ2』が素晴らしくて、約2時間弱の間、歌と音楽を堪能した。
なにせどんな歌番組も「歌だけ」ではなかなか視聴者を惹き付けられないという昨今、つまらない小芝居や(面白い場合もあるが)、「歌手」とは言えない人物をフィーチャーしたり、あるいはアイドルグループとか気色悪い男のJ POPとか、まあ文句を言い出したらキリがないわけであるけれど・・・あ、「すべてのアイドルグループ、男のJ POPが悪いと言ってるわけではございません←フォロー)。
BSにはいくつか「しっかり歌を聴かせる」番組もあることはあるが、正直なところ「特に聴きたくない歌手」もけっこう出演しているのである。
その点、『歌謡ナイト jazzyなライブショー スペシャルステージ2』は、司会も務めた森口博子が歌ったのはいただけなかったが、 

市川由紀乃
松原健之
丘みどり
杜このみ
川上大輔
中尾ミエ

という歌手陣に、ジャズ・プレイヤーの、

寺井尚子
吉田次郎
クリヤ・マコト
則竹裕之
納浩一
平木LAGGY宏隆

という豪華な面々。
ジャズ・ヴァイオリンの寺井尚子が演歌歌手のバックで演奏するとはまったく驚きで、とてつもなく贅沢な時間を提供してもらった感がある。
観どころ聴きどころはとても多かったのだが、その一つが、

丘みどりと杜このみがザ・ピーナッツ「ふりむかないで」をデュエットしたこと。

正直に言うと、即席デュエットだけに、必ずしも上手く行ったとは思わなかったが、それぞれ30代、20代の女性演歌歌手トップの2人が一緒に歌うだけでも貴重な瞬間だった。
実はわたしは、「ふりむかないで」という曲は知っていたけれど、これまたザ・ピーナッツの持ち歌だとは知らなかったのだ。
ザ・ピーナッツ、恐るべしである。

そして驚いたのが、中尾ミエの見事な歌唱。
わたしにとって中尾ミエは、「トーク番組などでのご意見番的存在」であって、歌手としての最盛期を知らないだけに、いい印象は持ってなかった。
それが70代の今、実に艶やかで聴かせる歌を披露してくれたのである。
杜このみが中尾ミエに、

「デビュー当時からキーが変わらない秘訣は」

という意味の鋭い質問をしていたが、本人曰く、歌だけでなく身体すべて、鍛えることを怠ってないそうだ。
凄い!
中尾ミエも含め、昭和歌謡の探求がますますおもしろくなってきた。


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いっぷく

「シャボン玉ホリデー」には、ザ・ピーナッツとともに、スパーク三人娘も歌うのですが、中尾ミエのときがいちばんよかったですね。中尾ミエだけがお腹から発声しているパワーを感じました。
クレージー映画の中で、劇中歌のシーンがあるのですが、園まりも奥村チヨも、自分の持ち歌をうたうだけなのですが、ザ・ピーナッツと中尾ミエは、「クレージーメキシコ大作戦」の中で、メキシコ民謡のシエリト・リンドを歌うのです。
中尾ミエは「喜劇駅前茶釜」でも何曲か持ち歌でない歌を歌ってますから、大変巧くて器用な歌手だと思います。ただ、逆にその器用さが、便利屋として使われて、持ち歌のヒットのチャンスを失うことになったのかもしれません。伊東ゆかりのような不器用な人が、逆に持ち歌を次々ヒットさせたことからそんなふうに思いました。
あとは、和田アキ子が新人の頃中尾ミエにいじめられたらしいのですが、いじめたというより、先輩として礼儀を教えただけだと思います。中尾ミエも10代で堂々たる歌唱力で第一線でやっていたので、嫉妬した先輩からは理不尽な仕打ちも受けたんじゃないかと思います。
いじめというのは、ミスター林が新弟子の頃の藤波辰爾に対して、「おいぼうず。焼きそばパン1分で買ってこい」と命令して、できないと「かわいがり」を受けていたことをいうのだと思います(笑)

>丘みどりと杜このみがザ・ピーナッツ「ふりむかないで」をデュエットしたこと。

「ふりむかないで」は辻と加護もカヴァーしていて、彼女たちはベッツィ&クリスやシモンズの歌をカヴァーした時はまとまっているなと思ったのですが、「ふりむかないで」は全く比較にならなかったですね。
たぶん、かなわないから、別のコンセプトでいこうと思ったのかもしれませんが、声も最初からじゃれるような歌い方で、どうしてもっとちゃんと歌えないかなと思ったものです。
私も歌の専門家ではないのでわかりませんが、その意味では、ベッツィ&クリスやシモンズの歌よりも、ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」の方が、歌うのが難しいのかもしれません。
そういう意味では、個々の歌唱力はあっても、急増ユニットですと、むずかしい歌だったと思うので、よくチャレンジしましたね。

by いっぷく (2017-10-05 01:40) 

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