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●昭和プロレスと知的・精神的訓練~ハーリー・レイスと「プロレスラーの光と影」。 [「言葉」による革命]

●昭和プロレスと知的・精神的訓練~ハーリー・レイスと「プロレスラーの光と影」。

末尾ルコ「プロレスの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

昭和の時代、少なくとも1980年代前半までにプロレスファンだった人間は、好もうが好むまいが、「普通に暮らしている」人たちにはすることのない知的・精神的訓練を強いられていたものだった。
「プロレス」とはどういうジャンルであるかという定義は千差万別に可能だが、少なくとも昭和においては次のようにも言えた。


・「ファンである」というだけでさげずまれる可能性のあるジャンル。

プロレスそのものだけでなく、プロレスファン全体をさげずんだ歴史的発言をしたのは「痴の巨人」、いや「知の巨人」(と言われる)立花隆だが、その発言内容はその辺のプロレスを舐め切っていた「おっさん」や「ジャリ」と同レベルのものだった。(ここでは敢えて「おっさん」「ジャリ」という言葉を使用しております)

それはさて置き、わたしが中学2年くらいまで、最も好きなレスラーがハーリー・レイスだったということは何度も書いているが、「ファンであるだけに、いろいろ悩みが深くなる」のもプロレスファンの特徴ではあった。
そもそもハーリー・レイスのファンになったのは、ほとんど「動く姿」を観たことない時期からのことで、プロレス誌に載っていた、金髪時代のちょっといなせなマフィア風の外見と、短期ではあったがNWA世界タイトルを戴冠した実力(「プロレスの実力とは何か」という思考にまで至ってはいなかったが)、そして実は、プロレス誌に掲載されていた数ページの「ハーリー・レイスの半生」を描いたドキュメント的記事による影響も大きかった。
確かそれは、「プロレスラーの光と影」というシリーズ連載だったと記憶している。(タイトルについては、「多分」というくらいの記憶だが)
今のわたしがそれを読んでどう感じるかは分からない。
しかし当時は実に陰影に富んだ魅力的なドキュメント記事だと感じた。
もちろん「ドキュメント」と言っても、なにせ「プロレスはボクシングと同様のプロ格闘技」という前提で書かれているのだから、かなり創作の要素が大きいだろう。
ひょっとしたら、ほとんど創作だったのかもしれない。
しかしわたしはその記事に影響を受けて作文さえ書き、国語教師に褒められたのだ。

1月は無料で『FightingTVサムライ』が視聴できたのでWWEの様子も少し眺めたが、しっかりプロデュ―スされてキャラクター化したレスラーたちがドタバタを繰り返す、「消費!消費!消費!」の世界にしか見えないのである。


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いっぷく

おっ、久々に昭和プロレスの話題ですね。NWAチャンプに長きに渡って何度も返り咲いたのは、やはりプロモーターから試合だけでなく人間性も信用されていたからだと思います。
心理学の何とか効果(名前失念)ではないですが、かりにレイス像が創作でスタートしたとしても、そのうちレイス自身がそれに近づいていくということもあるかもしれません。
ハーリー・レイスというと、若い頃ラリー・ヘニングにAWAでタッグパートナーに抜擢してもらった恩で、全日本の世界最強タッグ決定リーグに、最晩年のヘニングと恩返しで組んだとか、自伝でも唯一と言っていいほど馬場の批判は書かず、NWAも1度アドリブで預けるとか、馬場が日本テレビに社長の座を追われて引退勧告されたときは、自分の地元のセントルイスで馬場に負けてPWFを返して、馬場のレスラーとプロモーターとしての価値を高めたとか、そういうエピソードが次々思い出されますね。
馬場は自著で、友達と表現しているのはサンマルチノだけですが、レイスもそうなりつつある、というようなことを書いてますね。ちなみにデストロイヤーは年上だから友達ではないとも書いています。
本当は、テリーの後はボブ・ループが次期チャンプという話もあったそうですし、フリッツ・フォン・エリックも当時のNWA会長だったのですから自分にチャンスを与えても良かったと思うのですが、ループは猪木も1回しか呼ばないカタイレスラーで、エリックも相手を光らせるのが巧い人ではなかったので、レイスが適任だったのだろうと思います。
あの野太いガラガラ声は存在感ありますね。

テリトリー制を壊してしまったWWEは罪深いですね。まあ今はネットで、西部の試合結果を南部で知ることも簡単にできますが、ただ、おらが州のスターとか、テリトリー独自の文化とか、そういうものもあったと思うので、それらを全部飲みこんでしまったわけですから、「一強」はよくないですね。
馬場は19年前の今日亡くなったわけですが、1999年の12月に入院していなければ、WWEに行って次の合同興行の交渉をするところだったんですよね。とすると、WWEとの提携もあり得たと思うのですが、四天王プロレスとどういう関わり方をしたのか気になるところです。

ChromeOSは、一応記事にしましたが、やはりWindowsに比べると対応ソフトが少ないので、そう何でもできるわけではないと思います。
ただ手元不如意の私としては、なるべくソフトやハードにお金をかけない、そして買ったものは大切に長く使う、という考えなもので、無料のOSで古いマシンでも対応するといわれると、ついチャレンジしたくなるのです。
不器用で、図画工作や技術家庭は苦手だったくせに、ハードディスクを大きなものに換装するとか、もうすこし若い頃はパソコンの自作もしていました。手作りって「安く上げたぞ」という満足感があるんですよね。今は完成品を買ったほうが安いのと、電気的事故があると一瞬で基盤やメモリなどは壊れてしまうので、ストレスが溜まって心臓にも悪いからやめたのですが(笑)

by いっぷく (2018-01-31 03:43) 

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