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●『うたコン』に出ていた「知らないおじさん」は「知ってる」原田真二だった~あるいは沢田研二の太り様。 [「言葉」による革命]

●『うたコン』に出ていた「知らないおじさん」は「知ってる」原田真二だった~あるいは沢田研二の太り様。

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

3月6日放送のNHK『うたコン』には、岡みどり、島津亜矢、三浦大知など現在バリバリの歌い手たちも出演していて、あ、星野源も出ていたけれど、出演者の席に何人か「知らないおじさん」(笑)が座っていた。
(誰かかなあ~。おじさんたち・・・)と突然「くまのプーさん」のような無垢な目になったわたしだが、間もなく「誰か」判明する。
それは

原田真二と
南佳孝だったのである。

南佳孝はさて置いて、原田真二かあ~。
1977年から78年にかけて、「キャンディ」や「タイム・トラベル」などで一世を風靡したシンガーソングライターである。

1977年と言えば、わたしは既に洋楽ロックべったりであり、その良し悪しはさて置いて、日本のポップミュージックには厳しい目を注いでいた。
しかし原田真二は、(いいな)と感じていたのである。
原田真二の音楽的クオリティについてはいろいろと語られているようだが、当時わたしが感じていたのが、「歌謡曲臭がまったくない」ということだ。
今でこそわたしも昭和の歌謡曲・演歌の価値が分かってきているけれど、当時は(洋楽ロックと歌謡曲を比べてほしくないぜ!)と、しかしこれはわたしだけでなく、当時の洋楽ロックファンほとんどの認識だったのだと思う。

ま、それもさて置き、『うたコン』で見た原田真二、60歳間近という年齢だそうだが、「歌い手」としてのコンディションは決してよさそうではなかった。
かつての美青年ぶりを求めても致し方はないが、顔にも体にも脂肪が付き過ぎてるいるようだ。
太っていても、パフォーマンスがOKならば問題はないのだけれど、原田真二の場合は発生もかなりしんどそうに見えた。
プロの歌手として、年齢を重ねながらどうコンディションを維持し、あるいは高めていくかについて考えさせられる光景だった。

例えば原田真二よりかなり上の世代でも、「声を維持」しているどころか、年齢を重ねるごとに深みを増している歌手たちもいる。
五木ひろしがその筆頭だし、前川清や布施明らも一切の衰えを感じさせない。
もちろん病気などにかかり、発声が衰えてしまう場合もあり、一概には言えないし、衰えた声が「味」に繋がる場合もあるだろう。
だからこそ、年齢を重ねても素晴らしいパフォーマンスをし続ける表現者への畏敬の念は深くなるばかりなのであるとも言える。

そこでふと思い出したのが、沢田研二。
全盛期、あれだけ美貌を伴う大スターとして名を馳せたのに、まだまだ「晩年」などと言うには早過ぎる時期からえらく容貌が変わってしまった。
かなり残念なことではある。

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いっぷく

原田真二にしろ沢田研二にしろ、やはり第一線で活躍していないとダメだということですね。ぼちぼち仕事はしているのでしょうが、芸能マスコミにもほとんどとりあげられないですし。その点五木ひろしは現役ですから。

原田真二。「原田」ではなく「田中」ならよかったのに。アメリカ移民の一番多いのが広島出身の田中さんだそうですが、それを日本人でもないくせに、ギミックにうまく採り入れたのがプロフェッサー・タナカですね。
それはともかく、原田真二は大田区蒲田に住んでいたらしく、1度喫茶店で一緒になりましたが、こっちをずっと睨みつけていて、なんか喧嘩売られそうだったのでささっと店を出たことがあります。
どうして目をつけられたかはわからないのですが、いつぞやの安田成美のような、デリケートな話題を無神経に話していたのかもしれません。でもまあ、そこで喧嘩したら芸能生活終わりますから、私の杞憂だったかもしれませんけどね。もっとも、ここのところ全く名前を聞きませんが。

沢田研二は、もう数年前ですが、田中裕子とテレビに出ていて、給料日前は生活が厳しいというようなことを言っていたので、仕事もそんなにないのでしょう。普通は、なくてもあるように見せるプライドがあってもいいのではとも思いますが、そういう虚勢をはれないほど切羽詰まった立場なのかもしれません。
『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982)』で2人は共演してから、沢田が離婚するまで不倫関係だったようですが、田中裕子も、こんなはずではなかったというところかな。

萬田久子と田中裕子を例に出して、略奪愛は人の道にもとるからバチが当たって幸せになれない、なんて5ちゃんねるの書き込みで見たことあります。「天網恢恢疎にして漏らさず」不倫不道徳が幸せになれるはずがないというのは日本人らしい発想ですが、鳩山由紀夫のように、略奪愛をした挙げ句、お互いが世話になった人たちにも何の挨拶もせず後ろ足で砂をかけた道外れまくりの人だって総理大臣になっているので、残念ながら悪いことをしたらバチが当たる、というのはやはり迷信ですね。そもそも「略奪愛」を悪いことと断罪することかどうかも一概に言えませんし。
by いっぷく (2018-03-15 02:16) 

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原田さんのステージ、昔は知りませんが、最近初めて行ってパワフルでソウルフルで迫力満点で興奮しました。
うたコンみてきましたが、あれはマイクの音響がおかしかったのでは?なんか声違う、、、とそんな印象でした。

他の方と一緒に歌ってるステージも観に聴きに行きましたが、他の方より、スケールが一つ二つ上で、圧巻でした。
お薦めです。
いつもドノバンやジャックジョンソン系の外タレのライブしか足を運ばなかったので、、、、とにもかくにも日本のオジサマすごいと思いました。これから出来る限りあしげに通うつもりと思ってます。

沢田けんじさんは、祖母に連れられて、沢田さんが主演のミュージカル観に行ったことがあります。昨年の話です。声量もすばらしく、すごいミュージカルスターだと思いました。声バリバリのびのびでした。

だから、このような内容を語って載せる方がいるのにびっくり。
罰あたっちゃいますね 
by お名前(必須) (2018-03-15 13:42) 

hana2018

沢田研二の体型の変化、それに伴っての容貌の変わりよう・・・全盛期を知る私達にとっては別人です!そしてザ・ピーナッツのお一人との間にお子さんがいたのにも驚かされました。
子供の存在を隠してまで、田中裕子と一緒になりたかったのだなぁって。
それにしてもあのカップル、方や女優、あのジュリーにしては構わな過ぎです。
俳優として、歌手としての実力さえあれば…とも言えなくもないにしても、外見に気を付けるのも仕事の内と考えますが。。
あの大震災の日、実家の母が友人と市内の市民センターで観ていたのが、↑の方のコメント内にあるミュージカルでした。
中止となってしまった為、ひと月後くらいに再度、無料の開催があったものの、母でさえ「あんなに太ったジュリー、態々もう一度見たくないわ」って行きませんでした。
歌声は変わらないにしろ、一時は皆の夢でさえあった、あのジュリーが?知れば知る程、落ちぶれた感が否めませんでした。
by hana2018 (2018-03-15 14:35) 

末尾ルコ(アルベール)

お名前(必須)様

お気に召さない内容で失礼いたしました。
しかし「罰」は当たらないので、まったく心配しておりません。 RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2018-03-15 18:45) 

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