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●まだバブルは遠い1979年最高の名曲は、牧村三枝子「みちづれ」か?ゴダイゴ「MONKEY MAGIC」か?桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」か? [「言葉」による革命]

●まだバブルは遠い1979年最高の名曲は、牧村三枝子「みちづれ」か?ゴダイゴ「MONKEY MAGIC」か?桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」か?

末尾ルコ「音楽の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

1979年、日本はまだバブル景気から遠い。
ちなみにわたしは諸事情合って(笑)、バブル景気の恩恵など一切受けなかった。

1979年、オリコン調べの年間シングルレコード売り上げトップ40は次のようなランキングになっている。

1 渥美二郎「夢追い酒」
2 ジュディ・オング「魅せられて」
3 小林幸子「おもいで酒」
4 さだまさし「関白宣言」
5 千昌夫「北国の春」
6ゴダイゴ「ガンダーラ」
7 西城秀樹「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」
8 アリス「チャンピオン」
9 牧村三枝子「みちづれ」
10 ピンク・レディー「カメレオン・アーミー」
11 サザンオールスターズ「いとしのエリー」
12 水谷豊「カリフォルニア・コネクション」
13 甲斐バンド「HERO(ヒーローになる時、それは今)」
14 ゴダイゴ「銀河鉄道999 (THE GALAXY EXPRESS 999)」
15 岸田智史「きみの朝」
16 金田たつえ「花街の母」
17 ゴダイゴ「MONKEY MAGIC」
18 桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」
19 ゴダイゴ「ビューティフル・ネーム」
20 山口百恵「いい日旅立ち」
21 サーカス「アメリカン・フィーリング」
22 さとう宗幸「青葉城恋唄」
23 円広志「夢想花」
24 松山千春「季節の中で」
25 ツイスト「燃えろいい女」
26 沢田研二「カサブランカ・ダンディ」
27 村木賢吉「おやじの海」
28 松山千春「窓」
29 西城秀樹「ホップ・ステップ・ジャンプ」
30 南こうせつ「夢一夜」
31 レイフ・ギャレット「ダンスに夢中」
32 八神純子「みずいろの雨」
33 松坂慶子「愛の水中花」
34 山口百恵「美・サイレント」
35 チューリップ「虹とスニーカーの頃」
36 山口百恵「愛の嵐」
37 ツイスト「性」
38 さだまさし「親父の一番長い日」
39 アリス「夢去りし街角」
40 布施明「君は薔薇より美しい」

こうして見ると、演歌が10位以内に4曲も入っているだけでなく、南野陽子らの歌が何曲も並んでいるランキングよりも実に「真っ当」感が強い。
この中で現在のわたしが「最もいい」と感じる歌は、牧村三枝子の「みちづれ」だ。
しかしそれは去年から(笑)演歌の価値が理解できてきた今だからこそ言えることであり、当時はどの演歌も(まあ演歌だから)くらいにしか見ていなかった。

当時一番好きだったのは、ゴダイゴの「MONKEY MAGIC」だろう。
日本のメジャーな歌番組でベースの音がブンブン聴こえるファンキーなナンバーが、しかも(いいか悪いかは別として)すべて英語の歌詞で演奏されるなんてこと、いまだ快挙の範疇だと思う。

ネタ的によく歌っていたのはジュディ・オングの「魅せられて」と桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」だ。
ジュディ・オングはご存知、白い大きな翼を広げるような衣装を毛布やら何やらを使って再現していた素敵なバカがわたしである。
桑名正博は歌っている途中で叫ぶ「ボビエー~~~!」という掛け声がおもしろく、しかも他の歌手、ミュージシャンが「ボビエー~~~!」と叫ぶのは、わたしの知った範囲では聴いたことなく、(「ボビエー~~~!」って何なんだ???)という、特に知りたいわけではないけれど、どこか愉しい疑問をいまだ持ち続けているのである。

あ、そう言えば、サーカスの「アメリカン・フィーリング」もけっこう好きだったなあ。

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いっぷく

牧村三枝子は「締まり屋」だと、当時バラエティ番組でバラされていました。まあ、ばらしていたのは井上真由美なんですが。夜のテレビ三面記事「ウイークエンダー」のレポーターで名前が売れたにぎやかしで、コロッケと肉体関係をもったのに裏切ったいや裏切られたともめた後、芸能界から消えてしまいました。
締まり屋なのは、それだけ貧乏で下積みが長く苦労したということだと思うので、少なくとも演歌歌手なら別にいいんじゃない?と思うのですが、芸能人→稼ぐ→派手な生活、というイメージがその頃はまだあったので、井上真由美の話は陰口としての価値があったのでしょう。
「ウイークエンダー」の女レポーターといえば、泉ピン子、その後釜の高見恭子、海のトリトンの主題歌も歌っていて実績も歌唱力もあるのに親の介護で消えたすどうかづみ(←いい女だったと思います)しまざき由理(この人もよかったですね)、キャッシー中島(空回りで馴染めず)などがいました。高見恭子は今や国会議員馳浩夫人で悠々自適ですね。
ゴダイゴが上位なのは、「西遊記」の主題歌だったからだと思います。日本テレビ25周年記念番組。ちなみに20周年は中村敦夫の「水滸伝」で、どちらも中国の時代劇だから作るノウハウが同じでしたね。これが始まったために、中村雅俊の青春ドラマが日曜から水曜に横滑りになリ、水曜日の石立鉄男シリーズが打ち切りになったので、当初は残念でしたが、「西遊記」は確かに面白かったです。「水滸伝」は、中村敦夫は林中の役で、本来の水滸伝の親玉を演じたのは大林丈史で、2人は外語大→俳優座の先輩後輩でしたが、中国語は全く出てこなかったので、専攻を活かすことは出来ませんでした。「水滸伝」もなかなかおもしろいドラマでした。
ピンクレディーは、レコードセールスが生涯1位でしたが、かげりが見えてきた頃ですね。「カメレオン・アーミー」の次に「ジパング」をリリースしているはずですが、私は「ジパング」好きでしたけどね。
70年代はまだ「茶の間」という言葉が通用して、いろいろな世代の視聴者が歌番組を見ていたので、それもヒット曲のジャンルが多様であることの反映かもしれません。
水谷豊の「カリフォルニア・コネクション」も、ドラマの主題歌だから入っているのでしょう。熱中時代刑事編だったと思います。ミッキー・マッケンジーと共演して結婚しましたが、結局離婚しました。
ジュディ・オングは、正直この頃は少し年をとってきた感じで、高校生の役を演じていた頃が輝いていましたね。


by いっぷく (2018-04-21 05:18) 

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