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●末尾ルコ「昭和史」~わたしはなぜあの頃、「伊藤つかさのアルバム購入」などという暴挙をしてしまったか、あるいは「ヘアヌードブーム」の時代。 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「昭和史」~わたしはなぜあの頃、「伊藤つかさのアルバム購入」などという暴挙をしてしまったか、あるいは「ヘアヌードブーム」の時代。

末尾ルコ「昭和史の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

そうか、タモリは伊藤つかさが好きだったんだ。などと、ふとわたしが伊藤つかさのLPを買ったことがあったという黒歴史を思い出したというか、伊藤つかさという名前自体ずっと忘れていて、なぜかふと心に上ってきたよのさ(←ピノコ風に)。
黒歴史と言えば、かつて一瞬菊池桃子のファンになって『MOMOKO』なんて雑誌を買っていた事実もわたしとしては赤面歴史ではあるけれど、菊池桃子の場合は少なくとも当時としては、「極めて容姿に優れたアイドル」という認識が広範にされていた。
それまでのアイドル歌手の一部、あるいはかなりの部分かもしれないが、(え?この人のどこがいいの?その辺に歩いている女の子と変わらないじゃん)と思わせる人がいて、まあここは嗜好の問題も入ってくるけれど。
アイドル当時の菊池桃子レベルのルックス女子(笑)が高知の帯屋町を歩いているなんて図はあまり想像できるものではなかったんですな。
その点、伊藤つかさの特に「顔」についてはわたしの周囲でも評価が分かれていた。
もちろん「可愛い」と思っている男子生徒が多かったが、「よく見たら、ブスじゃないか?」とする意見も少なからずあった。
今見ても当時の伊藤つかさ、ぽわ~ンとポイントに欠ける顔立ちではある。

伊藤つかさが『3年B組金八先生』に出演したのが1980年。
翌1981年には例の「少女人形」をリリースしている。

「少女人形」について『ロッキング・オン』で批判的記事が掲載されていたのが印象的で、「この男に媚を売る路線は何だ!」的内容だったのだが、現在日本の「少女」的路線に対する市場は当時とは比較にならないほど膨張してしまっており、何をかいわんやの世界である。

伊藤つかさは2002年にヘアヌード写真集を出版したそうであるが、わたしは伊藤つかさに限らず、「ヘアヌードブーム」にはまったく乗れなかった。
あるいは乗らなかった。
ぜんぜんエロくもないし、芸術として優れているわけでもないし(中には優れているものもあったのだろうが、すべてのヘアヌードをチェックするような暇人ではないし)、要するにつまらなかったのですわ。

わたしが当時どうして伊藤つかさのアルバム購入という暴挙を成してしまったかと言えば、「伊藤つかさに夢中になったから!」ではぜんぜんなくて、簡単に言えば、「その時期のノリ」といったところだろう。
「アートでロックでプロレスな男は、アイドル情報もある程度はたしなんでおかねばならない」的な感覚が当時はあった。

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いっぷく

松本ちえこ、伊藤つかさ、芳本美代子。芸能マスコミがこの3人でくくったことはないと思いますが、私の脳内では、この3人でひとくくりなのです。松本ちえこと伊藤つかさはちょっと世代が違うんですけとね。なんというか、今で言うブスカワでしょうか。ちなみに3人の序列は「松本>伊藤>芳本」で、芳本美代子あたりはだいぶ「普通」になってしまうのですが。
最近のタレントで、キンタロー。がそうなりつつあるといわれてますが、それは全く違うとおもいます。キンタロー。以外には、以前何かのCMで、しずちゃんとか光浦ナントカをやはり同じようなコンセプトで実はきれいな人であるかのように描いていましたが、あれらはただのブスを、きれいに見せようとメーキャップとか力入れているだけで、ブスカワというのは、その人自身に「カワ」の要素がないとだめなんですね。
松本ちえこは、整形したかどうかわかりませんが、最近は小奇麗なおばさんになってしまいましたね。あれはちとつまらないですね。ただのおばさんがタレントをやってもつまらないですし。バスボンのCMの頃の強烈さが懐かしいです。こんなブスッチョ、誰が、と思いながら、やっぱりシャワーを覗きたくなる山下真司らアンパイア役の気持ちがわかるCMでした。以上、言葉がちょっとセクハラですが、タレントだからいいですね。
伊藤つかさは子役出身で、出演したテレビ番組を観ましたが、そんなに目立つ感じでもなかったんですけどね。「長崎犯科帳」(1975年)で、太夫をえんじていた田島令子の裾を運ぶ役でした。
3人の括りというと、私の中では、森下愛子、栗田ひろみ 竹田かほり、というのもひとつのグループなのです。こちらはブスカワではなくて、当時の芸能人のトレンドと言うか、目の大きなタレントとして。
思えば、ちょうどこの頃から「ヘタウマ」なる価値が漫画家でもてはやされはじめましたね。

>「ヘアヌードブーム」にはまったく乗れなかった。
あるいは乗らなかった。
ぜんぜんエロくもないし、

全くおっしゃる通りです。よく、配偶者や恋人や不倫相手の裸像を見せるブログとか、みんなが投稿する画像掲示板とかあって、ときどき、いや、本当にときどきなんですが、間違って見てしまうことがあるのです(笑)
そこで、大事な部分をわざわざ指で広げてみせているのがあるのですが、そういうのはすぐにページを変えることにしています。薄暗い部屋で後ろ姿に西日があたり、ちょっとおシリが照らされて見えるとか、そういうのがいいのに。
by いっぷく (2018-06-09 04:10) 

hana2018

「3年B組金八先生」に伊藤つかさが出演したのは・・・あのシリーズ中でも一番ハマった、腐ったみかんの方程式の回ですね。
加藤優=直江喜一と、松浦悟=沖田浩之とのライバル意識、そして和解への流れは予想された・・・安定の流れながら。
不良を気どる加藤の先輩役で、古尾谷雅人も出演していましたし。教師役の俳優達も、金八以外(笑)それぞれの役柄に徹して控えめなのも良かった。
出演者たちそれぞれの描き方、それぞれの出番を印象的な演出方法にした完成度の高さも、シリーズ中最高であったかと。・・・と言っても、60年代に入ってからの子供たちの関係にはついていけなくなって見ていないのですけれど。。
by hana2018 (2018-06-09 11:34) 

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