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●『たかが世界の終わり』で連打される、フランス映画界の至宝たちのアップ!アップ!アップ! [愛の景色]

●『たかが世界の終わり』で連打される、フランス映画界の至宝たちのアップ!アップ!アップ!

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『たかが世界の終わり』でグザヴィエ・ドラン監督は、一つの家族、それは母はナタリー・バイであり、長男はヴァンサン・カッセルであり、長男の妻はマリオン・コティヤールであり、次男はガスパー・ウリエルであり、次女がレア・セドゥという恐るべき「家族」なのだが、90分強の作品中、この人たちの演技をほとんどクローズアップの連打によって抽出する。
そのテンポが心地いいのだ。
ロングの長回しで人間性を抉り出す映画もけっこう。
しかしシンプルにこう感じることもある、(もっと俳優たちの顔をよく観たいのに)と。
『たかが世界の終わり』はフランス映画界の至宝たちの「顔」を、これでもかこれでもかとアップで観客に叩きつける。
そして「俳優のアップ」こそ、舞台では味わえない「映画ならではの快楽」の重要な一つである。



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hana2018

実力派の名優を揃えた本作品、拝読するに内容、映像共にじゅうぶん満足のいく出来に仕上がっている様子です事。
「たかが世界の終わり」に対抗する、我が日本の近年の作品達。必要もないに関わらず、出演者たちの顔のアップの連続にへキヘキさせられる事が多々、いやあまりにもあり過ぎます。。

by hana2018 (2018-06-19 14:03) 

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