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小説 熱帯魚のハート・その喜劇と悲劇 2 [小説 熱帯魚のハート・その喜劇と悲劇]

水槽の天使オトシン。

オトシンは愛すべき魚で、愛する魚だ。

口づけをしなくては
気がすまない属性。

流木に、葉に、水槽の壁面に
オトシンはいつも口づけをする。

オトシンがいると、
水槽の中に愛が満ちる。

しかし天使も死ぬときがあるのか。
オトシンの死。
このところよく見かける。
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小説 熱帯魚のハート・その喜劇と悲劇 1 [小説 熱帯魚のハート・その喜劇と悲劇]

オトシン。
愛らしい魚である。
ナマズ目(もく)である。
しかしナマズのずうずうしさはない。
軽快で、
もっとも無垢。
そう、水槽の中でいつも一番無垢な魚がオトシンなのだ。

水槽の天使。
ぼくはオトシンを見て、
いつしかそう呼ぶようになった。
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