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MMA(総合格闘技)歴代名勝負 アジリソン・リマ 2012年9月17日 [エッセー・闘う敗北者たち]

アジリソン・リマ。
格闘家としてはやや小柄でずんぐりとした体型。
顔立ちはやや地味な猿を思わせ、ファイトスタイルもスタンドでの打撃は無いに等しく、かと言って華麗なサブミッションを展開させるわけでもない。
相手をテイクダウンし、ひらすら地味なグラウンド地獄で消耗させ、正気を窺う。

そんなアジリソン・リマの戦う姿を、わたしは3試合観た。

VSイゴール・ボブチャンチン
VSイリューヒン・ミーシャ
VSアレクサンドル・ヒョードロフ

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MMA(総合格闘技)歴代名勝負 アジリソン・リマ 2012年9月1日 [エッセー・闘う敗北者たち]

グレイシー柔術のアジリソン・リマが現在のMMA界レベルに照らし合わせてどの程度の強さを持っているか分かろうはずもないが、決して「もの凄く強い」わけではないことはよく分かる。
スタンドでの打撃は無いに等しい・・・とは言い過ぎだが。
と言うのは、かつてのグレイシー系ファイターたちは、距離を取っての打撃は無きに等しかったけれど、密着した状態で相手にダメージを与える細かな打撃は得意としていた。
ヒクソン・グレイシーがリングスの山本と対戦した時、当時のルールを利用してロープにしがみ付くという戦法を取った山本に対して細かなパンチでダメージを蓄積させ、顔面を変形させた試合はその典型だろう。

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革命・芸術 末尾ルコ(アルベール)が思い付くままにMMA(総合格闘技)歴代名勝負を! 27日1時 [エッセー・闘う敗北者たち]

そう。
革命・芸術 末尾ルコ(アルベール)が思い付くままにMMA(総合格闘技)歴代名勝負を、ふと並べてみたくなりました。

エメリヤーエンコ・ヒョードルVSアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(1回目)
ホイス・グレイシーVSケン・シャムロック(1回目)
ドン・フライVSアマウリ・ビテッチ
ヒカルド・モラエスVSイリューヒン・ミーシャ
ケイン・ヴェラスケスVSブロック・レスナー
イゴール・ボブチャンチンVSマーク・ケアー
ヴァンダレイ・シウバVS桜庭和志(1回目)
エメリヤーエンコ・ヒョードルVS藤田学
桜庭和志VSホイス・グレイシー
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラVSミルコ・クロコップ

試合内容はもちろんのこと、試合が行われた「背景」「状況」なども勘案している。

他にもまだまだありそうだ。
わたしも余念なくチェックしてみるぜ!


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アニマル浜口、浜口京子親子の選択。  [エッセー・闘う敗北者たち]

わたしはかつて浜口京子は女子プロレスラーになるのだろうと思っていた。
父親のアニマル浜口は言わずと知れた有名プロレスラーだったし、アマレスを始めた時も「女子プロレスラーへの布石」だと思っていた。
そう思っていた当時は北斗晶などが全盛期で「リングの宝塚」ではなく「男子プロレス以上にエキサイティングなエンターテイメント」として大いに盛り上がっていた。
けれど浜口親子は結局「プロレス」の道を選択しなかった。
何という賢明な判断だろう。
その後の女子プロレスの崩れ落ちるような衰退を見れば、つくづくそう感じる。
プロレスの道を選ばなかった浜口京子は極端なマイナースポーツだった女子レスリングにスポットが当たるための大きな牽引車となり、「国民的アスリート」の一人となった。

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今も明らか、ヴォルク・ハンの底知れぬ魅力。  [エッセー・闘う敗北者たち]

今、かつてのリングスの試合を見返してみると、そりゃあ現在のMMA(総合格闘技)の試合とはまったく違う。
非常に「見せる」ことを意識した大味な内容がほとんどだ。
もちろんKOKルールはグラウンドパンチのないMMAのようなもので、それはまた別の話となるが。
だけど例えば「喧嘩が強い」とか「バウンサーである」的な文脈でリングに上がっていたオランダ人たちの試合はとてもとても不細工なもので、かと言ってアマレスで実績のあるグルジア人などの試合もなかなか不細工である中、まさにヴォルク・ハンのみが美しい試合を展開していた。
今見てもハンが相手に絡みつくタイミングとか雰囲気は妖気漂う素晴らしさだ。
ヴォルク・ハンがリアルでも強かったことは40歳を過ぎてから敢えて参加したKOKルールの試合で実証されているが、しかしそんなこととは別次元の空前絶後・唯一無二の魅力がハンにはある。

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「GONG」9月号。前田日明、ヒョードルに言及。  [エッセー・闘う敗北者たち]

「GONG」9月号で前田日明が引退表明したエメリヤーエンコ・ヒョードルなどについて語っているんですが、とても興味深い内容でした。
前田は常々「ロシアにはヒョードル以上の素材はざらにいる」と断言するんですが、現実には「皇帝」に匹敵する総合ファイターは出ていない。
その理由を要約すると、「総合の技術を高める環境がない」ということ。
わたしもそう感じていました。
ヒョードル以降まるでいいファイターが出ていないのは、ロシア人にとってまだまだMMA(総合格闘技)は総力を上げて取り組むほど魅力的なものではないということでしょう。
リングスへ上がっていたファイターたちの中でもヒョードルよりヴォルク・アターエフの方が遥かに素質があった、といいます。
さらにリングスファンにとって嬉しい話は、あのヴォルク・ハンやアンドレイ・コピィロフがリングスで戦っていたのは「ファイターとしての全盛期をとうに過ぎた時期だったのであり、それでも例えばKOKルールであの強さだった。
ハンやコピィロフが本気で総合に取り組めば簡単にチャンピオンになっていただろうというのです。
これはね、今となっては照明不可能ですが、ひじょ~に魅力的な話ですよ。

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2大ベストファイターの饗宴 ジュニオール・ドス・サントスとケイン・ヴェラスケス。その4  [エッセー・闘う敗北者たち]

ややだぶついた身体ながらフランク・ミアも歴戦のファイターだ。ジュニオール・ドス・サントスの攻撃に憶するところは微塵もない。
微塵もないけれど現段階での力の差はどうしようもない。
精神的には怯んでないけれど、試合という現実の中では「敗戦を待つだけ」がミアの役どころとなる。
それにしてもドス・サントスのパンチのきれいなこと。
無駄なく散らして来る鋭いパンチは、匠によって磨き抜かれた工具の如き実用的な美しさに満ちている。
2ラウンド。
預言されていたかのようにマットに沈むフランク・ミア。

さてこうしてUFCに君臨するジュニオール・ドス・サントスとケイン・ヴェラスケスというへヴィー級の完成系は今後どのような神話を創り上げてくれるのか?
あるいは人工的筋肉モンスター アリスター・オーフレイムが何らかの形で絡んで来るのか?
他階級も含め、UFCという宇宙を今見逃す手はない。


タグ:アート UFC
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2大ベストファイターの饗宴 ジュニオール・ドス・サントスとケイン・ヴェラスケス。その3  [エッセー・闘う敗北者たち]

視界開始早々、ジュニオール・ドス・サントスの脚を掴みながらテイクダウンを奪えなかったフランク・ミアは、その後「勝機ほぼゼロ」の時間を過ごさざるを得なくなる。
まったく無駄のないフォームからスピード、的確さともに抜群のパンチを繰り出して来るチャンピオンに対し、ミアは仕留められるのを待っているだけの獲物と化する。
対してドス・サントスの表情は涼しげにさえ見え、イメージ通りのKOをいかにして達成するかだけに集中しているかのようだ。
それにしてもドス・サントスのパンチは美しい。
速射的に弓を引き、連発される飛び道具のようだ。
パンチがミアにヒットする度に乾いた音が聞こえて来る。


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2大ベストファイターの饗宴 ジュニオール・ドス・サントスとケイン・ヴェラスケス。その2  [エッセー・闘う敗北者たち]

UFCへヴィー級チャンピオン ジュニオール・ドス・サントスはアリスター・ォーフレイムとタイトルマッチを行う予定だった。
アリスターの薬物疑惑が明らかになったことで史上屈指のドリームマッチは夢の彼方へ消えた。
それはどんな夢だったのか。
アリスターの存在したいが悪夢、あるいはあだ花となる可能性もある。
そもそもアリスター時代など来るはずなかったのかもしれない。

アリスターに代わりドス・サントスに挑んだのはフランク・ミアだった。
寝技に持ち込まねばミアに勝機はない。
そんなこと誰でも分かる。
それが勝機だったかどうかは別として、試合開始早々ミアは相手の足を取った。
しかしドス・サントスは倒れない。
そして何とか「試合」らしかったのはそこまでだった。



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2大ベストファイターの饗宴 ジュニオール・ドス・サントスとケイン・ヴェラスケス。その1  [エッセー・闘う敗北者たち]

結論から書けば、UFC146は「今誰が強いのか」を確認するイベントでもあった。
そこにアリスター・オーフレイムがいなかったことで爆発的な何かは生まれなかったけれど。
ケイン・ヴェラスケスに挑んだのはエメリヤーエンコ・ヒョードルを実質的に初めて沈めたアントニオ・シウバだった。
シウバの力がどのくらいのものか?
ヴェラスケスに勝利するようであれば、またしても総合格闘技界の勢力図は塗り変えられる。
しかしシウバにチャンスは微塵も訪れなかった。
いきなりタックルで倒したヴェラスケスが完璧なグラウンドコントロール。
的確なパンチシウバの顔面に当て続け、さらに危険なエルボーは巨大なブラジリアンの顔だけでなく上半身を血で染め上げる。
シウバの勝機はゼロ。
まったく何もできずにヴェラスケス強し、そしてヒョードル時代が過去のものであることが浮き彫りになった。



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