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心は躍る!格闘技の話 イゴール・ボブチャンチンVSアジウソン・リマ。2013年1月9日 [エッセー・闘う敗北者たち]

ロシアで開かれた第1回アブソリュート大会。
UFCを模して金網の中で開かれたその格闘技は、いくつかの試合がいまだに強烈な印象として私の心に刻まれている。
イゴール・ボブチャンチンVSアジウソン・リマ。
当時日本の一部格闘技雑誌で「マウントポジションは絶対に返せない」と今考えれば極めて非科学的な主張が成されていた。
確かに多くの日本人にとって初めて見るブラジリアン柔術のタックル&マウントというパターンに、柔術対策のまったくできていないファイターたちがいとも簡単に掴まって行く様子を見ればそう思えなくもなかったけれど。
とりわけ打撃系のファイターにとって、タックル&マウントというパターンは分かっていても防ぎ難い必然のように見えた。
ところがイゴール・ボブチャンチンVSアジウソン・リマはそのような展開にはならない。


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UFC155。ケイン・ベラスケスの勝因は?2013年1月5日 [エッセー・闘う敗北者たち]

2012年末を飾ったMMAへヴィー級頂上決戦ジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ベラスケス。
前回の対戦でドス・サントスの一発に沈み、屈辱の秒殺敗戦を喫したベラスケスは、もちろん「また喰らう」ことを怖れてはいなかった。
ベラスケスの勝因はレスリング技術をベースとした突進力を勇気をもって奮い、MMA史上最高とも称されるドス・サントスのボクシング技術の間合いを一切作らせなかったこと。

どんなに強力な打撃でも適切な間合いがなければ威力は半減以下となる。

ベラスケスの研究、高い技術、強靭なパワー、そして勇気が勝利を呼んだ。


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MMAへヴィー級、成るか?「ヒョードル時代からベラスケス時代」。2013年1月5日 [エッセー・闘う敗北者たち]

UFCにはかなり長い間ほぼアンタッチャブルな力を発揮し続けるファイターが何人かいる。
ジョルジュ・サン・ピエール、アンデウソン・シウバ、期間はまだやや短いがジョン・ジョーンズの3人だ。
この3人の飛び抜けた格闘家を要する階級は当然簡単には王座交代が生じない。
その点へヴィー級はなかなか安定しないのである。
ほんの数年前、ブロック・レスナーが「再強かも」と目されていたが、ベラスケスによってあっさりと化けの皮を剥がされた。
もちろんレスナーがUFC王座を奪った頃は、UFCの外に長きに渡って自他ともに「最強」と認められた皇帝ヒョードルが君臨していたのだけれど。
ところでドス・サントスを制してへヴィー級の玉座に就いたベラスケスだが、体型は大柄でなくヒョードルに似ている。
ヒョードルに憧れていたという話もあるし、皇帝にMMA最高の夢を見せてもらい続けた者としては、やはり「ヒョードル時代の次はベラスケス時代」となってほしい。


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UFC、恐るべし!UFC55ジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ベラスケス 2012年12月31日。結果は?KOは? [エッセー・闘う敗北者たち]

UFC55ジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ベラスケス。
わたしが今この文章を書いている時点でまだ勝敗の結果は出ていない。
しかしこの記事がアップされる時間にはもう結果が出ているはずだ。
KOか?タップアウトか?
この2人の対戦で5R終了判定決着は考え難い。
もしジュニオール・ドス・サントスがケイン・ベラスケスを圧倒して勝利を収めた場合、現状では次の挑戦者を探すのが難しい。
アリスター・オーフレイム?
ステロイドにまみれてないアリスターがドス・サントスを圧倒することはないだろう。
では誰が?

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UFC、恐るべし!UFC55ジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ベラスケス 2012年12月30日 [エッセー・闘う敗北者たち]

ジュニオール・ドス・サントスとケイン・ベラスケスの二度目の決戦。
UFCは2012年年末のUFC55で今最高のカードを敢行する。
UFCへヴィー級チャンピオン ジュニオール・ドス・サントスとUFCへヴィー級前チャンピオン ケイン・ベラスケス。
わたしはケイン・ベラスケスがブロック・レスナーを撃破して王座に就いた時、(長期政権になる。エメリヤーエンコ・ヒョードルの後を継ぎ、ベラスケスが「最強」の象徴となる)と予想した。
ところが初防衛戦でドス・サントスに秒殺される。
ただ、「秒殺」というものは偶然性も高い決着の仕方だ。

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UFC、恐るべし!ベンソン・ヘンダーソン、アレクサンダー・グスタフソン!2012年12月15日 [エッセー・闘う敗北者たち]

マウリシオ・ショーグンに対し、スウェーデンのアレクサンダー・グスタフソンはまったく危なげなく押しまくった。
若いスウェーデン人の肉体は見事に張り切り、シンプルな強さで圧倒しただけに、ショーグンは何度対戦しても勝ち目がありそうな気がしない。
ネート・ディアズはオクタゴンで執拗に足関節を狙うわたしの好みのファイターだけれど、ベンソン・ヘンダーソンのすべてを読み切ったかのような自在の攻撃、防御に対して勝機を見出すことはできなかった。

両試合とも判定まで縺れ込んだというのにまったく退屈しなかった。

UFC、恐るべし!



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UFC BJペン、ローリー・マクドナルド相手に何もできず… 2012年12月13日 [エッセー・闘う敗北者たち]

BJペンはMMA史上におけるヒーローの一人だ。
狂気をはらんだ特異な見かけ。
その実、計算高いサブミッションを駆使し、だからと言って爆発的な打撃で敵を完膚無きまでに叩き伏せる可能性は常に秘めている。

それにしてもUFCにおけるMMAの進化の速さよ。
BJペンがローリー・マクドナルドなどという名前も見た目も変哲のないファイター相手に何もできず負けるなんて。


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UFC155。ジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ヴェラスケス降臨!2012年11月19日 [エッセー・闘う敗北者たち]

2012年12月。
UFC155はさすがのカードを揃えて来た。

ジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ヴェラスケス


フォレスト・グリフフィンVSフィル・デイビス

クリス・ワイドマンVSティム・ボッシュ

岡見 勇信VSアラン・ベルチャー

グレイ・メイナードVSジョー・ローゾン


岡見はどうなるか。
しかしそれよりももちろんジュニオール・ドス・サントスVSケイン・ヴェラスケス。
現在誰がどう見てもへヴィー級の両巨頭だ。
いまだ試合中に「ピンチ」にさえ陥ったことのないドス・サントスに勝機を見出せるとすればやはりヴェラスケスしかいないのか?
アリスター・ォーフレイムがもし、という話を抜きにすれば。

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印象 「霊長類最強」マーク・ケアーとイゴール 2012年11月15日 [エッセー・闘う敗北者たち]

「霊長類最強女子」・・・吉田沙保里の冠せられたニックネームだ。
しかし格闘技を長く観戦し続けている者であればこの呼び方にいくらかの物悲しさを覚えるのではないか。
かつて「霊長類最強」と呼ばれた男がいた。(日本で)
男はそう呼ばれ出してから間もなくして、「霊長類最強」とはまったく異なる姿を曝した。
マーク・ケアー。
元UFCへヴィー級チャンピオン。
日本でも始めからスター扱いでやって来た。
けれど最も印象的なシーンはイゴール・ボブチャンチンの膝蹴りを食い、身体から力が抜けて行く姿。


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もはや剣豪の世界、UFC153アンデウソン・シウバ 2012年10月31日 [エッセー・闘う敗北者たち]

 アンデウソン・シウバは雰囲気が飄々とし過ぎていて「パウンド・フォー・パウンド」ともてはやされてもわたしにとってはまるで思い入れできるファイターではなかった。しかしいつ頃からかは定かではないが、強い、おもしろい、試合を毎回見せつけるアンデウソンを最も楽しみMMAファイターだと認識せざるを得なくなった。
 強い!おもしろい!しかも剛力でねじ伏せるのではなく、しなやかな身体から繰り出す魔術のような攻撃で相手を沈めて行く。ほとんど剣豪小説の主人公のような戦いを見せてくれるのだ。リオ・デ・ジャネイロに於けるUFC153。ステファン・ボナーのパンチを至近距離のノーガードで待つアンデウソン。ボナーのパンチは当たっているようでまったく効果が無い。「見切っている」と解説の高坂剛は言った。やはり剣豪だ。

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