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吉高由里子と人形的エロティシズムは一致するのか? [吉高由里子]

「ラブシャッフル」の吉高由里子は人形的なイメージで登場する。
野島伸司に本当の意味で人形的エロティシズムを生もうという気があるとは思えない。
異常だが美しいというものを発現するようなテレビの世界でもない。
けれどほとんど喋らず表情も変えない吉高由里子は、
その完璧なまでに整った顔の造作と相まって自然と「人形」を連想させた。

ある種の人たちにとって
人形は特別なエロティシズムを感じるという。
これは現代に特有のものではなく、
ピグマリンコンプレックスという言葉を借りるまでもなく、
あるいはバレエ「コッペリア」の源となった
E.T.A.ホフマンの「砂男」を引き合いに出すまでもなく、
古代から脈々と続いている人間の性癖の一部だ。

そこで吉高由里子を主演として、
「人形」のエロティシズムを描く映画を作ってはと想像してみた。
そしてそれはかなり無理があるなとも思った。

吉高由里子の生命力。
それが「人形」となるのを妨げる。
吉高由里子がどんなに人形を演じても、
わたしたちはその魂の鼓動を感じるだろう。

この話題、もっと続けよう。
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