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「愚劣」に対する「怒り」と「蛇にピアス」の吉高由里子 [吉高由里子]

「怒り」・・わたしは日常生活の中で、
これを抑えるのに苦労することがある。
「怒り」を無意味に爆発させるほど
愚かなことはない、それが分かっているだけに、
「怒り」の持っていきように苦労するわけだ。

そんなとき、
「怒り」を感じながら偉大なものを生み出してきた
人間の作品に触れることで大きな救いを得るというのが
わたしの精神生活の1パターンだ。
そんな作品の一つに「蛇にピアス」がある。

ただ、
小説「蛇にピアス」を生んだ金原ひとみや
映画「蛇にピアス」を生んだ蜷川幸雄が
それほど大きな「怒り」を持っていると感じているわけではない。

いや、もちろん2人とも「怒り」は持っているだろう。
しかし
2人よりも映画「蛇にピアス」の中のルイ、
つまり吉高由里子の方が「怒り」を持っていると感じてしまうのだ。
このような感じ方は、
わたしにとって稀なのである。

ルイ=吉高由里子の「怒り」。
それは顔の皮の上だけの「幸福」で満足しているつもりの人間に対する「怒り」。
その「愚劣」さに対する、
どうしようもない「怒り」。


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