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「ヒロイン」という観点から、「ヴィヨンの妻」の松たか子。そして吉高由里子、満島ひかり、榮倉奈々 [吉高由里子]

映画「ヴィヨンの妻」の鑑賞は快感だった。
確かにこの作品の松たか子は近来屈指のヒロインを造形していた。
一つの映画に屹立する「ヒロイン」。
これは洋の東西を問わず、このところそういつも観られるわけではない。
実はわたしは松たか子自体もともとそれほど好きではなかったのだが。
そもそも「歌に力を入れる女優(男優)」というのがあまり好きではない。
余程「演技」「歌」両方の才能に恵まれていれば別だが、普通「女優(男優)」のネームバリューがあるから聴く人がいる程度のものだ。
何にせよわたしは「プロフェッショナル」な表現を堪能したいのだ。
例えば柴咲コウなど、今や「演技」「歌」とも中途半端な存在になっている、と思う。
もちろん「質」的なことを言っているわけで、「どれだけ売れたか」などというのは別の話だ。
「売れればいい」というのであれば、上地雄輔なども「かなり偉い」ということになるが、
わたしはもちろんそのような考えには組しない。

      「ヴィヨンの妻」の話題は続く

一つの映画に屹立する「ヒロイン」を観るのは快感だ。
もうずいぶん前から映画界は一人の「スター」を押し出す方式をとることが少なくなったし、
「スター」も少なくなったから、「ヒロイン」の姿を観る機会もめっきり減っていた。
去年から今年であれば、「蛇にピアス」の吉高由里子や「愛のむきだし」の満島ひかりが出色だったが、
彼女たちは「新たな時代」の存在であり、「ヴィヨンの妻」の松たか子の存在理由とはまた違う。
作品の質はさて置き、わたしが「余命1ヶ月の花嫁」の榮倉奈々を評価したのは、
最近では珍しい「ヒロイン」映画の主役を演じたという理由による。
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