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小説的 風景 「見切る!」、スーパーカップ抹茶味、アンデウソン・シウバVS岡見勇信 [生と死のためのアート]

結局ぼくはスーパーカップ抹茶味をテーブルへ持って来たんだ。案の定すぐにはスプーンが入らないほど固まっている。テレビは既に2Rのオクタゴンを映し出している。1Rではアンデウソン・シウバにプレッシャーをかけていたように見えた岡見勇信だけれど、2Rに入って容易に前へ出ることができない。前へ出ているように見えても実際は後退している、そんな印象だ。そしてアンデウソンと岡見の表情が違いすぎる。簡単に書けば、「見切った確信を持つ」アンデウソンと「見切られた確信を持つ」岡見。少し言い方を変えてみよう。岡見も「見切った確信を持った」のだ。「相手はどうあがいても勝てない人間だ」と見切ってしまったのだ。
ぼくは再びスーパーカップ抹茶味へと向き直る。

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