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〈「言葉」による革命〉・・・映画「るろうに剣心 伝説の最期編」高速悪損シーンと「見え」の不在。2014年12月22日 [「言葉」による革命]

●映画「るろうに剣心 伝説の最期編」ですが、わたしの感想を短く纏めますと、「観る価値はあるけれど、一本の映画作品としては不出来である」です。
「観る価値」というのはやはりアクションシーン。
「るろうに剣心 伝説の最期編」は、「映画館で観る意義」を十分持ったアクションシーンをいくつも用意しています。
多くの人が言っているように、従来の時代劇との違いは、「スピード」と、そしてわたしが今回感じたのは「刀の質感」。
実際に真剣を用いた戦いでこんなに高速で動き回れるわけはなく、その意味では完璧にファンタジーの世界なのですが、それなのに日本刀の存在感、質感が強く感じられる。
日本刀や武士道に強い興味を持っている者としては嬉しい演出でした。

・質問
あなたは武士道に興味がありますか?
武士道って何でしょうか?

実は少し前に友人のフランス人フェノン(仮名)と話をしていて、「二つ刀を使ってたという侍がいるよね」という話になって、それはもちろん宮本武蔵のことですが、フランス語で武士道のことをうまく説明できなくて、また研鑽をより強めようと心を新たにしたところで。押忍!

ただ「るろうに剣心 伝説の最期編」の高速殺陣シーン、迫力はとてもあるのだけれど、「ため」がないんです。
アクション!アクション!アクション!の連打で、もちろん飽きさせないような画面作りには工夫をしているけれど、「ため」あるいは「見え」がない。
これは敢えてそういうものを作らないのか、それとも大友監督にそのような感覚がないのか。
わたしは特に時代劇に「ため」「見え」はある方がいいと思います。

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