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〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ「映画俳優演技論」~「ド根性ガエル」松山ケンイチは「話し方」で損をしている。2016年2月12日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画俳優演技論」~「ド根性ガエル」松山ケンイチは「話し方」で損をしている。

テレビドラマ「ド根性ガエル」を観るとすればどんな部分により注目すればより充実した時間が過ごせるか?
テレビドラマなんぞ観ずに映画を観ましょう、という魅惑的な選択肢はさて置いて、やはり「ど根性ガエル」を観るのであれば、この難儀な実写化を現在日本の一流俳優たちがどう創り上げてくるか、でしょう。
俳優の演技に最注目です。
で、主役は「ヒロシ」の松山ケンイチですが、この人はある時期までまぎれもなく日本人若手俳優のトップを走っていたのですが、どうなんでしょう、もう一つ「自らの価値」あるいは「映画という表現の価値」などをしっかり理解してなかったような気がします。
宣伝でトーク番組などへ出演した姿を何度か観て、(どうやらずいぶんとシンプルな人間らしいぞ)と分かってきました。
別にシンプルでもいいのですが、それまで非常にアーティスティックなイメージを持っていたものですから、(ああ、こんなこと喋らなきゃいいのに・・・)と見ていて感じることしばしばでした。
その最たるステージが「結婚会見」。
小雪と結婚した、それはいいんですが、一人会見に出てきて「やにさがり&のろけ」で言わずもがなのことを喋りまくった。
今日び真っ当な俳優は「結婚会見」などしません。
それがよりによって当時「最も先鋭的な映画俳優」のように見えていた松山ケンイチにとってやられたことは、少なくともわたしにとっては「がっくり」でした。
総じて松山ケンイチは「話し方」「話す方法論」などで大きな損をしているタイプだと思います。

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