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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「スポーツ美学論」全米テニス、白熱のべリンダ・ベンチッチVS土居美咲!2016年5月2日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「スポーツ美学論」全米テニス、白熱のべリンダ・ベンチッチVS土居美咲!

日本時間2015年9月3日の朝、全米オープンテニス女子2回戦でべリンダ・ベンチッチVS土居美咲の試合があったんですが、土居の信じ難い踏ん張りによって予想もつかぬ白熱の展開になりました。

べリンダ・ベンチッチはスイス人で試合時点で18歳、12シードであり、何と女王セリーナ・ウィリアムズをも破ったことのある、世界女子テニス界新時代のスターの一人です。
対する土居美咲は試合時点でランキング80位台。
公称159センチの体格は175センチで見事にバランスの取れたベンチッチと比べて明らかに不利であり、さらに全米直前のベンチッチの好調ぶりを考えれば、土居が一蹴されると誰もが予想したでしょう。

ところがあにはからんや、テニスの試合は分からない。

第1セット、ベンチッチ5‐3でリードから土居が盛り返し始める。
ベンチッチがノーマークの対戦相手をどれだけ研究していたか分からないが、明らかに土居のショットの方が強烈に決まり出すんです。

この辺りから若いベンチッチの精神状態が不安定になってきた。
自らのミスに腹を立てラケットを叩きつける。
際どいショットをアウトと判定され、ものすごい剣幕で審判に抗議する。
かつての偉大な女子テニス選手、「アイスドール」と呼ばれたクリス・エバーとはどんな状況になっても無表情、冷静さを保ったけれど、そんな選手は稀であり、精神の揺らぎが観戦者に手に取るように分かるのがテニスのおもしろさなんですね。

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