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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「文学であなたの人生をより強く美しくする」講座~テレビへ出過ぎか、羽田圭介?三島由紀夫主演映画「からっ風野郎」はどうか?2016年11月20日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「文学であなたの人生をより強く美しくする」講座~テレビへ出過ぎか、羽田圭介?三島由紀夫主演映画「からっ風野郎」はどうか?

芥川賞を獲った又吉直樹はもともと芸人であるから別として、同時受賞した羽田圭介が瞬く間に「テレビ有名人」になるような事態はなかなか珍しいですね。
文学の世界ではかつては三島由紀夫がマスメディアの寵児として世の中を賑わしていただけでなく、映画主演も果たしているのはよく知られています。
「からっ風野郎」(増村保造監督)では若尾文子と共演し、しかしプロの映画俳優とはまったく異質のオーラを放っていた。
「からっ風野郎」はフランスのヌーベル・バーグをジョークにしたような内容の作品だったが、見どころは十分。

では「からっ風野郎」の見どころは?

主演の三島由紀夫と若尾文子の対照です。

何とどちらも

「アップに耐える顔」、なんですね。

日本映画史上屈指の大女優若尾文子が「アップに耐える顔」なのは言うまでもない。

ところが「俳優でない」はずの三島由紀夫も儒分「アップに耐える顔」として映画の中で成立しております。

しかも「若尾文子とまったく異なるオーラ」によって。

まあ三島由紀夫はあらゆる意味で「特別な才能」でありましたね。

羽田圭介は・・・ちと比較にはなりませんが。

でも作家がテレビ番組へ出演するのはまださほど嫌な感じはしないけれど(おのずと「限度」はありますが)、「学者」がヘラヘラテレビのワイドショーやバラエティに出てるのは(馬鹿でセコいなあ、こいつら)と正直感じます。

まあ何て言いますか、「生き方として醜い」んですね、ぶっちゃけた言い方をすれば。

あ、芥川賞受賞作、読んでますか?

最近の受賞者、受賞作を次に並べてみます。

第146回 平成23年下半期
円城塔「道化師の蝶」
田中慎弥「共喰い」

第147回 平成24年上半期
鹿島田真希「冥土めぐり」

第148回 平成24年下半期
黒田夏子 「abさんご」

第149回 平成25年上半期
藤野可織「爪と目」

第150回 平成25年下半期
小山田浩子 「穴」

第151回 平成26年上半期
柴崎友香 「春の庭」

第152回 平成26年下半期
小野正嗣「九年前の祈り」

第153回 平成27年上半期
羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」
又吉直樹「火花」

第154回 平成27年下半期
滝口悠生「死んでいない者」
本谷有希子「異類婚姻譚」

「ぜんぶ読みましょう!!」・・・とまではいいませんが♪

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