SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~「ジョン・ウィック」がアクション映画ファンに好評のキアヌ・リーブス主演「チェーン・リアクション」を観直してみた。2017年1月13日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~「ジョン・ウィック」がアクション映画ファンに好評のキアヌ・リーブス主演「チェーン・リアクション」を観直してみた。

・「チェーン・リアクション」という映画があって、監督はアンドリュー・デイヴィス。                 
アンドリュー・デイヴィス監督はスティーヴン・セガール主演で撮った「刑事ニコ 法の死角」がよかった。
「刑事ニコ」を観た時には、(まったく新しい、本物のアクションスターが出てきた!)とワクワクして、その後も何本かスティーヴン・セガールはよかったけれど、間もなく大味なアクション映画だけとなり、さらに本人に無駄な贅肉が付いてしまったことで格闘シーンに説得力がなくなったのは痛かった。
アクション映画というものはストーリーは先読みできるものがほとんどで、それではどんなアクション映画であれば楽しめるのかというと、わたしの場合は、

1主役の魅力
2敵役の魅力
3アクションシーンのリアリティないし美意識

などが上手く連動しているか否かという点で決まってくる。

ところで「アクション映画」と「犯罪映画」は、時に重なり合っている場合もあるけれど、基本的にまったく異なるタイプの映画です。
アクション映画ではほぼ100%「犯罪」らしきものが扱われるけれど、それはアクションを引き立てるために便宜上設定されているだけであり、例えばブルース・リーの映画、あるいはシュワルツェネッガーの「コマンドー」などを「犯罪映画」とは呼ばないでしょう。
ただ「犯罪映画」と呼ぶと、「サスペンス映画」「スリラー映画」「サイコスリラー映画」などともかぶる要素が大いにあり、そもそも「ジャンル分けに意味などない」というまっとうな意見も頷けるけれど、極端にならなければそんな行為も「知的な遊び」としては楽しいものです。

で、よもやもう一度観るとは思っていなかった「チェーン・リアクション」ですが、ストーリーもアクションも大爆発も大味で、観どころは共演の「レイチェル・ワイズだけ」というような作品でした。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

nice!(12)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 12

コメント 1

いっぷく

「刑事ニコ」ですか。
スティーヴン・セガールのデビューが大阪弁というところで、そもそもそこで彼のアクションスターとしての将来性に疑問符がついたような気がします。ストーリーは社会批判などもあって一応締めているのですが、アクションシーンのBGMや独特のテンポなど、大阪弁とあいまって、シリアスなアクションスターとしての方向とはちと違うのかなという気がしました。
私のブログにも書いたのですが、ネイティブな大阪弁を話せる人ほど、なぜか役の上では大阪弁が下手くそなんですよね。標準語を話す人が大阪弁を話すとこうなる、という芝居をしているのかもしれませんし、いい役者になるために、本当に大阪弁は捨てたのかもしれません。
でもなんか、スティーヴン・セガールは、日本に留学した親日家を捨てたくないみたいで、まあ人としてはそういう人は好感持てますけどね。
by いっぷく (2017-01-13 01:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0