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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しく、エロティックにする」講座~「熟れた本能」で描かれた「退屈な主婦」の肉欲。2017年1月21日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しく、エロティックにする」講座~「熟れた本能」で描かれた「退屈な主婦」の肉欲。

・あ、またもつれた!
イヤホンですよ。
さっきまでもつれてなかったのに。
でも今のもつれはたいしたことない。
すぐにほどけそうで、すぐにほどけた。

・映画「熟れた本能」がまずまずエロティックです。
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」よりずっとエロティック。
ま、ラジー賞独占映画と比べても何ですが。
「熟れた本能」の監督はカトリーヌ・コルシニ。
フランスは女性の映画監督が多い。
出演は、クリスティン・スコット・トーマス、セルジ・ロペス、イヴァン・アタルなど。

「40代女性の性愛」を描いた作品です。
90分足らずの映画。
とてもテンポよく進行する。
南仏に何不自由なく暮らす主婦をクリスティン・スコット・トーマスが、その夫で医師をイヴァン・アタルが、不倫相手の工事作業員をセルジ・ロペスが演じています。

クリスティン・スコット・トーマスはオスカー作品「イングリッシュ・ペイシェント」のヒロインとして名を馳せましたが、セルジ・ロペス、イヴァン・アタルは日本ではほとんど知られてませんね。
どちらもフランスでは売れっ子のスター俳優です。

「熟れた本能」のストーリーは、

何不自由ない人妻が偶然出会った男と不倫を始め、駆け落ちを決意するが・・・。

という至ってシンプルなもの。
下手に作ったら「アホな映画」になりますが、見せ方が上手い。
「出会ったばかりの男」に「本当の愛情」など抱くわけもなく、この作品が描写しているのは主に「肉欲」なのですが、さすがにフランス映画、そしてクリスティン・スコット・トーマスというところで、ごく短いショットで表情や仕草を捉えることで、「退屈な主婦の肉欲の高揚」をエロティックに表現しています。
試しに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」と比較鑑賞してみてください。


[スペード]マスメディアの操作」と「日本人の弱さ」によって膨張した人気者たちは、もちろん本物ではないし、「スター」でもありません。

●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

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