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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「ガーデニング」論&「反魂の術」&諸星大二郎「死人がえり」&「猿の手」。2017年2月3日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「ガーデニング」論&「反魂の術」&諸星大二郎「死人がえり」&「猿の手」。

・花、ガーデニングというと「ほのぼのとした家庭的~~」な雰囲気になりがちでせうが、それだけでは物足りない、つまらないですね。
花の持つ歴史的な部分、もっと言えば、「ハンゴンソウ」のような魔性の部分も意識してみたいですね。
そうすればより魅惑的なガーデニング、あるいは花の写真撮影ができるのだと思います。
もちろん「反魂の術」を「試してみよう!」なんてイカれた方向へ進んではなりませんけどね。

・「反魂の術」と言えば、昭和時代の正しく鬼才の名に相応しい漫画家 諸星大二郎の傑作「妖怪ハンター」の中でも「反魂の術」をテーマとしたエピソードがあります。
「死人がえり」という話で、死んでしまった夫を蘇らせるようとする女の話です。
諸星大二郎の画は当時の感覚で見ても「ちまちま」した画風であって、ダイナミックな心地よさはないけれど、その代り濃厚なコクがある。
一コマ一コマ味わいたくなる画風です。
描かれる女性が官能的なのも魅力の一つなのですね。

・日本で「反魂の術」と言えば、西行のエピソードがよく引き合いに出されますが、「反魂の術」という言葉ではもちろんないけれど、怪奇短編小説のクラシックとして名高い、W・W・ジェイコブズ「猿の手」(The Monkey's Paw)も「死者を蘇らせる」がテーマとなっています。
あまりに有名なストーリーなのですが、未読の方はぜひ予備知識なしで読んでいただきたい。
ストーリーを知らなければ、今読んでも十分「怖い」小説の一つだと思います。

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