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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~ロマン・ポランスキーベスト10と「毛皮のヴィーナス」のカメラワーク。2017年2月13日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「映画であなたの人生をより強く美しくする」講座~ロマン・ポランスキーベスト10と「毛皮のヴィーナス」のカメラワーク。

ロマン・ポランスキー監督の「末尾ルコベスト10」を選んでみました。
敢えて順位も付けてみました。
遊戯的愉しみの一環として。

1「テナント 恐怖を借りた男」
2「チャイナタウン」
3「フランティック」
4「テス」
5「毛皮のヴィーナス」
6「ローズマリーの赤ちゃん」
7「おとなのけんか」
8「反撥」
9「戦場のピアニスト」
10「マクベス」

「テナント 恐怖を借りた男」はイザベル・アジャニーなどが出演していて、得体のしれない不気味なムードが継続し、心底(怖い)と感じた映画です。
こけおどしのショック演出など一切ない。
「異様な雰囲気の醸成」。
この至難の技を成し遂げているのが、「テナント 恐怖を借りた男」です。
映画史に名高い「ローズマリーの赤ちゃん」も確かに怖い。
これは傑作オカルト映画ですが、さほど知られていない「テナント 恐怖を借りた男」の方にわたしはより惹きつけられた。

で、「毛皮のヴィーナス」なんですが、二人芝居の室内劇がなぜこれほどまでにエキサイティングなのか?
凡百の才能が監督すれば、単なる「舞台劇を写しただけ」になってしまう脚本が、なぜ「完璧な映画」になっているのか。
ここが映画マスター中のマスターであるロマン・ポランスキーならではなんです。
その演出の秘密の一つがカメラワーク。
「おとなのけんか」も舞台劇の映画化でしたが、絶妙のカメラワークで「台詞の外」の愉しみも与えてくれる。
カメラワークこそ舞台劇では不可能な愉しみの一つなんですが、しかも室内劇という限定された空間で「愉しませるカメラワーク」を駆使することがいかに困難か。
ぜひ「おとなのけんか」「毛皮のヴィーナス」を鑑賞して実感してみてください。

それと「言葉の美しさ」。
「毛皮のヴィーナス」で際立っていたのがこれです。

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