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末尾ルコ詩D「猫、気品」篇。末尾ルコ「団地妻 山本富士子のエロス」~映画『私は二歳』批評。 [吉高由里子]

★「末尾ルコ 革命広場」/〈「言葉」による革命・「美」による革命〉[ハート]

★ 「言葉」で「あなた」はもっと強くなれる。
★ 「あなた」が強くなることで、「日本」はもっと強くなる。
高知から日本の隅々まで、末尾ルコ〈「言葉」による革命〉で、あなた自身があなたの住んでいる場所で「革命戦士の一人」に!

[スペード]現在実験的にブログをつついています。
? その一環としてブログテーマや順位は表示しておりません。

●末尾ルコ詩D「猫、気品」篇。

「猫、気品」

高知市薊野にある


サロメに関して
アポリネールの「サロメ」も
知ってたはずが
今すこぶる
見えた
アポリネールの
「サロメ」を
「サロメ」が
あるいは中学生の?

高知市薊野にある


・・・・・・

ぼくの素敵なネコの
横顔は
どこの国の
どんな王女よりも
気品でいっぱい

(毎日、「末尾ルコ詩D」を書いてみましょう!わたしの創ったものを写すのではなく、ご自分で創ってみるのです)


●末尾ルコ「団地妻 山本富士子のエロス」~映画『私は二歳』批評。

「映画であなたの感性を鍛えるレッスン」

市川崑監督『私は二歳』。
松田道雄の『私は赤ちゃん』『私は二歳』をベースとした脚本。
父役は船越英二、母役は山本富士子、祖母役が浦辺粂子、さらに岸田今日子も出演していて、若き日の岸田今日子というのは、既に粘っこい雰囲気は醸し出しているけれど、それでもフレッシュな要素がある、なかなか他では見かけないタイプだということがよく分かる。
わたしが映画を観始めた頃は、岸田今日子は既に「怖い人」あるいは「犯人」(笑)というイメージが定着していたんですが。

『私は二歳』で描かれているのはもちろん、

親にとっての子ども
一つの夫婦の姿
妻にとっての夫の母親
祖母と孫の関係

などです。

大きな事件が起こるわけでもなく、大胆なカメラワークや豪奢なセットがあるわけでもなく、なにせ「団地」を中心にストーリーが展開するのだから、しかし才気溢れ、自信に満ちた市川崑の演出でグイグイ惹きつけられる。
ただ、わたしが特に注目したのは、『私はニ歳』の舞台となっている「団地」。
あの山本富士子が「団地」に住んでいるという不思議な感覚。

山本富士子といえば、やはり多くの時代劇で、しかも「豪奢でいなせな女」を演じたら天下一品というタイプだ。
その山本富士子が「団地に住んでいる」というミスマッチも鑑賞者を退屈させない大きな要因に違いない。

そう、『私は二歳』という映画は意外にも、「団地妻 山本富士子のエロティックを愉しむ作品」という内容なのである。


●原稿依頼などは、気軽にサイドバーのアドレスへご連絡を!

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pandan

連日37度を超えて外に出るのが怖いです〜
by pandan (2016-08-10 06:26) 

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