SSブログ

●2016年ノーベル文学賞ボブ・ディランと日本のテレビと「ハルキスト」。 [「言葉」による革命]

●2016年ノーベル文学賞ボブ・ディランと日本のテレビと「ハルキスト」。

末尾ルコ「文学で知性と感性を鍛えるレッスン」。

2016年ノーベル文学賞がボブ・ディランとなり、これはかなり以前から「候補」として伝わっていたから驚くには値しないけれど、少々驚くのは、「小説じゃないのに」という声が少なからずあること。
「文学」というものは当たり前のことだけれど、「小説」だけでなく、常識的にはその最も純粋な姿が「詩」だとされているわけで、しかもノーベル文学賞は過去にも詩人や哲学者などに贈られている。
この機会に過去の受賞者を復習してみたが、

(あ、アンリ・ベルクソンも獲ってたんだ!)

とあらためて楽しく感じた。

ノーベル賞にどれだけの価値があるかというテーマもあるけれど、過去の受賞者は(さすが!)という人たちが多く、今後も取り上げていきたい。

それにしても、「ハルキスト」なる人たち、毎年集まって、しかも「テレビカメラに写される」のが当然というのは、皆さまのご勝手だけれど、(どうにかならないのか)といつも感じる。
わたしであれば何かの折にテレビカメラなど入ってきたら、「出て行けよ、おらあ!!」でなく、丁寧に「ご遠慮」いただくけれどね。
「テレビに映って喜んでいる(ように見える)」時点で、美的・芸術的・文学的にいかがかと思うのだが。


nice!(9)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 9

コメント 1

いっぷく

小説でなくても「文学」なのはいいのですが、
作家というのは、本当は「文学」ではなく「文芸」なんですよね。
ですから、物理学者が「物理学賞」なら
「文学賞」は文学者だよなあなんて思ってました。
人文科学や社会科学は科学ではないといういう以前に学問として格下なのかもしれませんね。
おまけに自然科学の中でも、物理学賞はあっても工学賞もないし。
エンジニアは学問ではないということかもしれません。
結構学問的ヘゲモニーが垣間見えますよね。
by いっぷく (2016-10-15 01:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0