SSブログ

●太鼓腹のサムソン・クツワダとマーク・ルーイン~スリーパーホールド考察。 [「言葉」による革命]

●太鼓腹のサムソン・クツワダとマーク・ルーイン~スリーパーホールド考察。

末尾ルコ「プロレスで知性と感性を鍛えるレッスン」

かつてのプロレスにおいては、「スリーパーホールド」はバーン・ガニアやマーク・ルーインら、「特別に凄いスリーパーホールドを使う」とファンの間でしっかり了解されていたレスラーのみがフィニッシュホールドとして使える技だった。
プロレスのルールでは「首を絞める」技は禁じられていて、「スリーパーホールド」はわたしの知っている範囲では、「顎を腕で抱き込んで締める」と説明されていたが、また別の解釈もあるのかもしれない。
そうした前提があったからこそ、パンクラスの立ち上げ興行で、「首を直接締めるチョークスリーパー」がフィニッシュに使われたシーンに多くのプロレスファンは衝撃を受けたのだった。
その後数々のMMAで「チョークスリーパー」は極めて劇的なシーンを生み出してくれている。
この前のペイジ・ヴァンザントVSミシェル・ウォーターストーンもその一つだが、実はわたしにとっての「スリーパーホールド原風景」とも言えるのが、

マーク・ルーインVSサムソン・クツワダだ。

マーク・ルーインの太い腕で占められて、昨今のプロレス界では見当たらない太鼓腹のサムソン・クツワダが意識を失っていく。
それはもちろんプロレスの試合だから実際どれだけ締まっていたかはさて置くが、頑是ない少年だったわたしには大の大人が観客の前で「意識を失わされる」シーンは強烈な印象として焼き付いた。


nice!(15)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 15

コメント 1

いっぷく

おっ、ついに出ましたね、サムソン・クツワダ。
覆面をかぶったコックスに血だらけにされるなど、テレビマッチでは「ヤラレ役」を引き受けてしましたね。
ブッチャーも、締められるとゆっくり目をつぶって気が遠くなる様子を見せるなど、プロレスで技をかけられる方は、かける方に協力するというだけでなく、自分もいかにしてヤラれ方をアピールするかという「おいしいところ」なのかもしれません。
それにしても、そうやって初期の全日本を引き立てたクツワダの解雇はあっという間でしたね。当時は、健康保険証の悪用で会社に迷惑をかけたということになっていましたが、実は鶴田を誘って新団体をもくろんでいたとか。ヘーシンクの使い方を巡って意見の違いがあったそうですが、解雇されて何年にもなるのに、全日本のジャージをどこからか手に入れて着たり、吉田豪のインタビューでは「ジャイアント馬場が一番強い」と馬場礼賛の弁を述べたりしたのに全日本からは相手にされず、武藤時代になってやっとリングに上って挨拶したと思ったら、そのときは病気で死期が迫っていたという、なんか悲しい人でしたね。

あと、私もサッポロ一番塩ラーメン買っちゃいました(笑)
by いっぷく (2016-12-30 02:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0