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〈「言葉」による革命〉・・・●末尾ルコ「キス論~映画『ピース・オブ・ケイク』の失敗を踏まえて」。2018年2月20日 [「言葉」による革命]

●末尾ルコ「キス論~映画『ピース・オブ・ケイク』の失敗を踏まえて」。

末尾ルコ「愛とキスの話で、知性と感性を鍛えるレッスン」

『ピース・オブ・ケイク』で監督の田口トモロヲは、

「日本映画にリアルなキスシーンを」

という一つの創作目標があったに違いない。
そしてそれはとてもいいのである。
日本映画はキスシーンがとても苦手で、苦手なのは日本人の伝統や文化的な部分から来ているので当然でもあるし、「映画で見せるシーン」として、日本人の外見や雰囲気がキスシーンに合わないという部分ももちろんある。
といっても、やはりずっとそうではいけないというのは、「キス」は愛情や官能を表現する行為として最上の手段の一つである。
『ピース・オブ・ケイク』のキスシーンが残念ながら不発に終わっているのは映画の完成度が不発に終わっていることと連動しているが、ただ実際問題として、日本映画はもちろんのこと、洋画史を紐解いてみても、必ずしも「美しく官能的なキスシーン」は多くない。

「キス」というテーマ、今後も適宜探究していこう。

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コメント 1

hana2018

映画「ピース・オブ・ケイク」は、またしても観ておりませんが・・・田口トモロヲが監督と言う時点で、ちょっと興味深いものがあります。
「・・・・だった」の魅惑のヴォイス「プロジェクトX」のあの人が、「リング」で貞子を井戸に落とし殺害する変態男であった衝撃(笑)
鈴木光司の小説は面白さで一気読みしてしまったものの、その後の映画化作品のチープさ、原作と変えた役柄やシュチュエーションが裏目に出てしまい、訳の分からないホラー作品となってしまった感が強く残っています。
製作費の少なさ、出演者へのオファーの関係なのか?・・・不明ながら、これって、毎回のパターンに感じられてなりません。
by hana2018 (2018-02-20 21:38) 

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