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●「肘攻撃」の恐怖はもっと知られるべきである~はたまた、リック・フレアーVSグレッグ・バレンタインの打撃とは? [「言葉」による革命]

●「肘攻撃」の恐怖はもっと知られるべきである~はたまた、リック・フレアーVSグレッグ・バレンタインの打撃とは?


末尾ルコ「プロレスと格闘技の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

中学時代のわたしの得意技が「エルボー攻撃」だったというお話は何度かしているが、本当のことを言えば、肘による打撃は誰でも比較的簡単にできて、効き過ぎるほど効いてしまうのである。
リアルファイトの世界、UFCなどの試合を観ていても、肘での打撃であれば、少し鋭い角度で頭部に入っただけで大出血をもたらすことがあるし、グラウンド状態で上になっているファイターが重めの肘を相手の頭部にヒットさせれば、その一発で戦闘不能に追い込むこともできる。
肘は拳よりも堅いし、拳よりもずっと安定した重い打撃を入れることができる。
膝も非常に強烈な武器となるが、肘に比べたら自由自在に使いこなすには熟練の技術を要する。
中学時代、わたしは昼休みを中心に教室でプロレスをしていたのだが、それは学生プロレスのような観客ウケ狙いの疑似プロレスではなく、これも前にも書いているけれど、ほとんどMMAに近いものだった。
ロープの反動を利用した技とか使いたかったけれど、教室にロープは張ってないし、派手な投げ技も使いたかったのだけれど、床が硬くてブレーンバスターとかかけたら相手は死ぬし・・・と様々な制約がある中で、締め技、関節技、一部打撃などを中心としたシブい試合展開で、見物人が一人という状況も少なからずあった。
いやあ、「集客」って大変なんです。

そんなホットな中学時代のある日、わたしはプロレス対戦相手の無防備な背中に思いっきりエルボーを落としたのである。
すると相手はほとんど呼吸困難、七転八倒の苦しみを始めたではないか。
(おれの必殺技はここまで来ちまったのか・・・)と、自らの破壊的なエルボーに唖然としつつ満更でもなかったのであるが、そう、別にわたしの肘攻撃が凄かったのではなく、無防備の背中にエルボーを落とすのはかように危険な行為なのである。
プロレスの真似は止めましょうね。

で、プロレスの世界で「エルボー」と言えば、真っ先に挙がるのがジョニー・バレンタインなのだが、その息子のグレッグ・バレンタインもなかなかいいレスラーだった。
ということを思い出し、リック・フレアーVSグレッグ・バレンタインのタイトルマッチをYouTubeで視聴したのだが、やはりなかなかおもしろい。
この二人の試合だと基本は「殴る・蹴る」が中心となるのだが、説得力が高いのである。
いつ頃からか日本のプロレス試合の中で、「どつきあい」などと呼ばれる、選手同士がかわりばんこに打撃を当て合うパターンが生まれてしまったが、(ああ、『少年ジャンプ』の世界だな・・・)と感じるのみである。
リック・フレアーVSグレッグ・バレンタインに見られる打撃の応酬は、「仲良く当て合っている」ようには決して見えない。
その違いはとても重要なのである。

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いっぷく

グレッグ・バレンタインですか。正直日米レスリングサミットのカブキ戦ぐらいしか記憶に無いのですが、動画を見直したら、ケリーと戦っていて、ロープ最上段からのエルボードロップを自爆して負けてました。ジョニー・バレンタインが、肘の先端を落とすイメージが強いので、エルボードロップを仕掛けた時、ああそういう肘の使い方もするのかと思いました。
相手や試合の局面によって、肘の使い方もかわってくるんでしょうね。
テンプルを狙ったり、バレンタインの肘うちのように、肘で撃つのではなく落としたりするのは、肘の先を使っていて、ほんとは反則ではないかと思うのですが、素朴に相手を倒すための戦いという感じがして、ハマってしまう面白さがありそうですね。

エルボーというと、エルボーバット、エルボースマッシュ、エルボードロップなど、考えてみるとつなぎ技としてもフィニッシュとしてもよく使われ、地味ですが、プロレスには欠かせない攻撃ということに改めて気が付きました。
ビル・ロビンソンやピート・ロバーツが、試合を自分の流れにもってくるようなとき、エルボースマッシュを乱打してましたね。
それと同じようなドリーのかちあげるようなエルボーは、大森隆男がよくやってましたね。ジャンボ鶴田もたまに。プロレス的には、相手をのけぞらせ、試合の流れを変える使い方が、オーソドックスな感じがします。
三沢光晴が覆面を脱いでから、肘打ちを使い始めましたが、たとえばクルッと回っての肘打ちは、技の凄みとしてはちょっと疑問でした。それより相手と面と向かってゴツゴツと肘をあてたほうが迫力ありますね。
エルボードロップの使い手というと、アブドーラ・ザ・ブッチャーもそうですね。
スタンハンセンのラリアートと同じで、それが出たら決まり、という必殺技でしたね。
あれはもう、肘の打撃というより、ボディプレスに近いようなものですけどね。
不格好なくせに果敢にチャレンジしていたのが田上明でしたね。
あまり曲がっていない腕を上げたまま相手に倒れこむ「エルボードロップ」は格好が悪かったように思います。見るものに「格好悪い」と思わせたらだめですね。
天龍も、肘を気にしすぎてあまり見栄えはよくなかったような気がします。

>いっぷく様がご長男様についてお書きになっている内容は、一切「感動ポルノ」と似たところはありません。

まあ、本当は、あまりコメントに対する批評をああいう形で書くのはどうかなと思ったのですが、障がい者の話を書くと、一般のアクセスはふえるのですが、So-net内部の読者登録は減ってしまうのです。そこで、いつか自分の真意を書こうと思っていたのです。
中には、「もっとマイルドな話題にしてくれ」と直截に苦情を書いてくる人もいて、でもその人はもうブログやめちゃいましたけどね。勝手なものです(笑)
So-netブログの場合、どこか行って撮影画像を披露するとか、そういうのがいいみたいですね。
私のように、撮影が下手くそで、地元の散歩ぐらいしか行かない者はなかなかウケが芳しくないようです。
まあ「マイルド」だけで世の中語れれば苦労ないですが、現実として障がい者の問題というのはあるわけで、それを当事者として知ることとなってしまった以上、伝えることを避けて通るべきではないと思っております。
by いっぷく (2017-08-30 02:15) 

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