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●たまたま『西郷どん』を観てしまったら、「西郷隆盛と篤姫のロマンティックシーン」を目撃して仰天した春のある日。 [「言葉」による革命]

●たまたま『西郷どん』を観てしまったら、「西郷隆盛と篤姫のロマンティックシーン」を目撃して仰天した春のある日。

末尾ルコ「時代劇の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

普段は観ていないのだけれど、たまたま夕食時と重なったので、3月25日放送のNHK体が『西郷どん』を観る羽目(笑)なった。
で、観ていたらいきなり「ジャバ・ザ・ハット(『スター・ウォーズ』より)」みたいな人物が登場したので驚いたのだけど、実は泉ピン子だったのですな。
なかなか顔の面積がグッと増した感じの泉ピン子だが、別に辻一弘(←アカデミー賞受賞)のメイクじゃないですよね、うふふ。

で、普段観てないのに何なのですが、『西郷どん』って、西郷隆盛(鈴木亮平)と篤姫(北川景子)がプラトニックに惹かれ合っているという設定なのですね。
まあわたしは幕末史に関しては一通り知っている程度なので、こういうのはマニアの人がごまんといるから何とも言えないが、西郷隆盛と篤姫のプラトニックラブ・・・ううむ、という感は否めない。
しかも3月25日放送分ではこの2人のロマンティックなシーンが用意されていて、笑っていいやら呆れていいやら、もう心が張り裂けそうでした(←持った表現)。
では、「西郷どんと篤姫のロマンティックシーン」とはいかなるものだったか?

突然、地震が発生する!(笑)
屋敷内皆大慌てである。
西郷どん、他のすべてを打ち捨てて、篤姫の部屋へ救出のために直行する!
そこには全裸で縄でキリキリと縛られ、柱に括り付けられながらも快感にむせぶ篤姫の姿が・・・と、山田風太郎であればそうなるだろうが、原作はしょせん「ルンルン」の林真理子であるからには、そうはならない。
篤姫部屋も倒壊寸前で、篤姫ピンチ!(なぜか篤姫、一人でいて、西郷どんが来るまでは他に誰も来ない 笑)。
だが危機一髪のところ、西郷どんが怪力ぶりを発揮して、篤姫、セーフ!!
しかし問題はその後だ!
いきなり篤姫、
「わたしと一緒に逃げてくれ!父上も公方様もいないところへ一緒に逃げてくれ!!」的なことを(←ドラマ中の台詞のままではありません)絶叫するではないか。
一瞬当惑する西郷どんだがすぐに、
「はい、分かりました、一緒に逃げましょう!」と、とんでもないことを(笑)。
すると篤姫、満足気な表情を作り、
「西郷、それでもう十分じゃ・・・」
と慈愛に満ちた雰囲気。
つまり、(実際に一緒に逃げることはできないけれど、西郷どんの愛を確認できたのでもうわたしは満足だわ。その愛を心に秘め、生涯を公務に捧げるわ)という文脈なのですわ。
そしてロマンティックシーンが終わると同時に(笑)、のこのこ取り巻きがやってきて、篤姫はすぐに「公務」の顔に戻り、
「西郷、そちにおかげで助かったぞ、誉めてつかわす」的なセリフを。
いや~、これって、『ローマの休日』みたいじゃん(笑)!
しかしこのような歴史の改竄、許されていいのか、加計・森友!
悪いのは、佐川か麻生か、はたまた安倍か?

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いっぷく

またしてもSo-netブログメンテナンスで、巡回の予定が崩れてしまいました。ポータルサイトやプロバイダ提供のブログサービスはこれがあるので、なかなか信用できません。

『西郷どん』は大河ドラマですか、出演者は私の知らない人もいます(笑)
大河ドラマって以前から苦手でした。たいそうですよ、たかが1年の連続ドラマというだけなのに「大河」なんて。「特別なんですよ」感を強制されるような気がして。私はたいてい、「裏番組をぶっとばせ」とか、青春学園ドラマの方を見ていました。

>すぐに「公務」の顔に戻り、……

そういう展開のドラマや映画はいくつか見たような気がしますが、真っ先に頭に浮かんだのが、「長崎犯科帳」の有吉ひとみと夏夕介の話です。「長崎犯科帳」。当時流行した闇の仕置モノで、しらすでさばけない巨悪や要領のいい悪を、長崎奉行自身が「闇奉行」と称して叩き切る話です。「長崎犯科帳」はたまに時代劇ちゃんねるで放送されますが、実相寺昭雄がメインタイトルを構成していて必見です。

愛し合っている出羽新庄藩の姫(有吉ひとみ)と若党(夏夕介)が、長崎から国抜けして若党の憧れるオランダへ渡るつもりだったのですが、老中のお墨付きを持って、江戸の目付きの悪い岡っ引き(今井健二)が後を追ってきたのです。
姫は、自分が足手まといになっていることに気づき、自分が江戸へ戻る代わりに若党は必ずオランダへ行かせて欲しいと長崎奉行(萬屋錦之介)に頼みました。ところが、国抜けを手助けする「逃がし屋」に手を回していた岡っ引き(今井健二)に捕まり、若党が切られた上に姫は岡っ引きに汚されてしまいます。
そこで怒った奉行(萬屋錦之介)は、闇奉行として岡っ引きを叩き斬り、奇跡的に助かった若党が路の脇にすわって通過を待つ間、姫は出羽新庄藩の姫に戻り、カゴで通り過ぎ江戸に戻るという話です。
岡っ引きは、姫を犯したのはともかくとして、2人を止めたのは老中に言われて仕事をしただけなのに、今井健二が演じているから極悪人のように見えてしまうという展開です。
『西郷どん』より面白いと思うんですが、『西郷どん』を見ていないのでそう断ずることまではできないところです。
by いっぷく (2018-04-04 05:45) 

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