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●イチオシ『クワイエット・プレイス』のチラシもあったが、問題は『検察側の罪人』ダブル主演の木村拓哉、二宮和也。 [「言葉」による革命]

●イチオシ『クワイエット・プレイス』のチラシもあったが、問題は『検察側の罪人』ダブル主演の木村拓哉、二宮和也。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

7月のある日、イオン高知へ行ったついでに、TOHOシネマズ高知で映画チラシをチェック。
(ああ、子どもの頃は映画チラシなんて、貴重なものだったなあ)と。
まあ最近はチラシを集めたりとかはすっかりなくなりましたな。
今回取ってきたチラシは、って、今はこれ、「フライヤ」って言うべきなのか?
ま、そんなこといいや。
『クワイエット・プレイス』『パパはわるものチャンピオン』『ミッション・インポッシブル フォールアウト』『検察側の罪人』のチラシをいただいたわたしであるが、『クワイエット・プレイス』はエミリー・ブラント主演のホラー・スリラーで、既にこの作品についてはいろいろ書いている。
『パパはわるものチャンピオン』は新日本プロレスの棚橋弘至主演の、タイトル通り、「父親が悪役レスラーをやっている子ども」の話だが、観る前から予定調和のお涙頂戴が予想できて清々しい(笑)。
『ミッション・インポッシブル フォールアウト』は言わずもがなのトム・クルーズ定番アクションで、わたしもこのシリーズ、すべて映画館で鑑賞しております。
で、問題は『検察側の罪人』なのだけれど、原田眞人監督で、わたしは『KAMIKAZE TAXI』を観て以来原田監督のファンである。
近作の『関ケ原』も、特に合戦シーンを中心に実に観応えがあった。
長槍部隊の戦いが多く描かれるのだけれど、あの長い槍がズラリ揃い、しかもその恐るべき武器で突く戦法の脅威は映画ならではのスペクタクルであって、本で読むだけではその怖さは伝わり切らないとあらためて感じた。
残酷描写を含め、テレビドラマでも映像かは不可能で、さすが原田監督、「映画鑑賞する意義」をよく理解していると最敬礼したくなった。
ただ、石田三成を演じた主演の岡田准一がね。
映画を中心に頑張っているのは分かるけれど、どの役でも「同じ」に見えるのです、わたしには。
で、原田監督最新作『検察側の罪人』の出演者を見ると、木村拓哉、二宮和也、吉高由里子、平岳大、大倉孝二、キムラ緑子、芦名星
山崎紘菜、松重豊、山崎努・・・とつらつら並べてわたしが何を言いたいかというと、もちろん

木村拓哉
二宮和也

である。
うわっ!ジャニーズ2大アイドル豪華ダブル主演だ!!
ということで、世間的には話題になること間違いなしだが、わたしにとってはやや頭痛ものではある。
もちろん映像作品に出演する俳優は、監督や脚本さえよければ極端な話、素人を主演にしても傑作になる場合もある。(最高例の一つ~ピエル・パオロ・パゾリーニ監督『奇跡の丘』)
しかし木村拓哉、二宮和也・・・う~む。

二宮和也は山田洋次監督『母と暮らせば』で多くの主演男優賞を獲得しているが、わたしにはそんなにいいと思えなかったのもあるし。

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いっぷく

>『クワイエット・プレイス』『パパはわるものチャンピオン』『ミッション・インポッシブル フォールアウト』『検察側の罪人』のチラシ

棚橋の映画の話はどこかで見聞きした記憶がありますが、具体的なことは何も知らず、全部初耳のタイトルです。いやおはずかしい。
本当はツタヤの旧作見放題に加入しようかなとおもったのですが、数をこなす自信がなくそれを見合わせるほどで、現在のことまで関心持ったら大変なことになるぞという感じです。今のドラマ鑑賞ではほぼ唯一と言ってもいい「孤独のグルメ」は、懐かしい役者と、今の役者をうまく組み合わせてキャスティングしていますが、それで「お、まだこの人頑張ってるんだ」という懐かしさとともに、「ああ、こういう人が出てきたんだ」と最近の役者を教えていただいているありさまです。
で、10年ぐらいしたら、今の作品を見て、「これがいい」とか言って、相変わらず「遅れてきたファン」をやっているのかもしれません。

>山崎努

まだ現役なんですね。素晴らしい。『死に花』で、干からびた体でヌードになった松原智恵子と裸で寝てるシーンで、「そうか、歳をとってもこういうことがあるんだな」と励みになりましたが(笑)あの作品に出ていた人でまだ存命なのは、まさに山崎努と松原智恵子だけなんですよね。

>二宮和也

2010年夏に長澤まさみとの熱愛報道があったとき、ビートたけしは二宮はアンタッチャブル(褒めもケナしもしない)で、女優としての長澤まさみだけをケナしていました。ところが2年前の東京スポーツ映画大賞で『海街diary』が受賞したため、長澤をシカトできなくなり、「これからどんどん上に上がってほしいね」などとありふれたお世辞を述べているのですが、二宮はその年の日本アカデミー賞受賞で「ジュリーさんのおかげ」と言って大顰蹙だったのに、そこでもたけしは二宮をいじらないのです。そういうところで、ジャニーズタレントもたけしも、うさんくさいと私はおもってしまうわけです。

>あれは酷いですね。酷さが単純なものでなく、極めて複合的なまでに酷いです。

全くおっしゃる通りで、それを擁護するというのはあまりに変なので、宗教のようなもので、教祖の話は否定するのではなく肯定を前提に意味づけしていたオウム真理教の幹部に通じるものがあるのかなとおもってお伺いしました。
和光という学校は、自由な校風で、障碍者に対してはむしろ理解があると思いこんでいたので、その点もちょっと認識を改めないといけないかなと、まあ小山田個人が特別なのかもしれませんが。
by いっぷく (2018-07-17 04:11) 

hana2018

原田眞人監督作品、そう観ていないので批評するなど生意気過ぎる気がしますけれど。
横山秀夫原作の「クライマーズ・ハイ」、エンターティメント小説として大いに楽しんで読んだものが、映画化されはものは予算の関係か、社内のオフィスで男たちが怒鳴りあい、小競り合いを繰り返すだけ・・・スクリーンで観る程の映像とは到底感じられず。
ラストシーンも、群馬の山奥に飛ばされた記者・悠木がそれを受け入れて「アユの解禁」などと言ったどのような些細な記事でもいい、書き続けていこうと決心をする結末であったかと思うものの・・・そこに海外に住む我が子を訪ねるシーンを入れて、読者の気持ちを害する。余計だなぁと感じた記憶が残っています。
「関ケ原」の石田三成=岡田准一ですか。岡田准一は大河の官兵衛役で手あかが付き過ぎてます。
石田三成といえば、重厚な声とむやみに表情を表立てない佐藤慶・・・我ながら古い(笑)
医師とか、弁護士、検事・・・と言った職業のわかり易さプラスジャニーズ系のわかり易さ、脚本、キャスト共に観客をなめているとしか思えませんね。
by hana2018 (2018-07-17 12:24) 

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