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●『クローズアップ現代+』プロレス特集のプチ鹿島とは誰か?華奢な色香の田中泉は底の浅いプロレス特集をどう感じたか?あるいは武田真一のヘアスタイルと服装。 [「言葉」による革命]

●『クローズアップ現代+』プロレス特集のプチ鹿島とは誰か?華奢な色香の田中泉は底の浅いプロレス特集をどう感じたか?あるいは武田真一のヘアスタイルと服装。

末尾ルコ「プロレスの話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

7月19日、『クローズアップ現代+』でプロレスの特集があった。
出演者は、棚橋弘至、倉持明日香、プチ鹿島で、キャスターは、武田真一、田中泉。

NHKの番組サイトを見ると、次のようなサブタイトルと宣伝文句が並んでいた。

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プロレス人気復活! “過去最高”の秘密

いま、プロレスの世界が様変わり。会場は“プ女子”と呼ばれる女性やファミリーでいっぱい。かつてリングを盛り上げた「遺恨」「流血」は減り、個性溢れるレスラーが熱い戦いを繰り広げる。ブームの仕掛け人は、6年前に経営に参画したカードゲーム会社の元社長。レスラーは、女性誌や文芸誌に登場して人生とプロレスを語り、共感を広げていった。数年前まで「どん底」と言われるほど低迷していたプロレス。復活の秘密に迫る。

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何が「過去最高」なのかと、長くプロレスを観ているファンなら感じるところだが、今は配信による視聴やグッズ展開など、以前とは大きく収益体系が異なるので、一概なことは言いにくい。
しかし番組の中で、「何が過去最高か」について具体的に言及されなかった気がするのだが、まあいいか。

倉持明日香もプチ鹿島も知らなかったけれど、倉持明日香はプロレス好きの元AKB48ということで、知らないも当然。
さらにえらく小柄な御仁が出演していて、まったく見たことなかったが、プチ鹿島というのはお笑い芸人・コラムニストと記されていた。
いろんな人がいるんですね(ははは)。

このプチ鹿島という人物、1970年生まれで、
身長は157 cmとされる。
既に、『教養としてのプロレス』 や『プロレスを見れば世の中がわかる』といったプロレス関連書を出版している。
なるほど、それで呼ばれたわけですね。

プチ鹿島が多く発言することはなかったが、一つだけ(なるほど)と思ったのは、

「今のファンは限られたお金や時間の中で、〈絶対に確実なもの〉にお金を払う傾向があり、それが新日本プロレスだ」

という趣旨の話をしていた点。

確かに今の新日本プロレス、「会場へ行けば、いつも一定以上のエンターテインメントを提供する」という点では非常に手堅い試合内容である。
昭和のプロレスであれば、いきなり誰かが乱入してきてそのまま試合が終わるのはしょっちゅう。
誰も乱入してこなくても、お目当ての好カードが数分で両者リングアウトも見慣れた光景ではあった。
しかしその分、(今日は何が起こるか分からない)というドキドキワクワク感はあったけれど。

番組では、いわゆる「プ女子」とされる女性が二人紹介されていて、どちらも地味な感じの人で、「新日本プロレスを観ることで、毎日を積極的に生きる勇気を与えられた」のだと言う。
まあ、「プロ」として何かを創造し、提供する場合、そうしたファンをより多くしていくのが大事なのはよく分かる。
ただ、今のプロレスラーたちを、「個性豊かな選手たち」と称するのは単に、「過去のプロレスを知らないから」と思うのだけれど。
そして普通の(?)会社員がまるで「自分探し」のように「プロレスラー」と称して観客を集め、リングで試合をしている様子も映され、そのビデオを見ながら棚橋は特に批判的な意見も言わない。
もちろん番組構成上、「批判」は「逸脱」になるからだ。
ここで棚橋が、「これはプロレスじゃないですよ」と言えば、わたしの中ではグウッと株は上がっていたのだが。
しかしまあ、獣神サンダーライガーが番組の中で、「プロレスの灯が消えかかっていた時、棚橋だけは折れなかった」と証言するシーンにはある種の感動があった。

若作りのヘアスタイルと服装がどうかという感じの武田真一と、華奢な体型が大人の色香を漂わせる田中泉の二人ともプロレスについて知っていそうにないのもご愛敬ではあるが、現在の「光」の面だけ取り上げて、例えば、「技の危険度」などには一切言及されなかった底の浅さがいかにも『クローズアップ現代+』ではあった。

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いっぷく

>倉持明日香

倉持明日香は、かつらの倉持明の娘ですよね。AKBではついに「主力」になりきれなかったですが、やはり目ですかね。ちょっと怖い(笑)どうしてAKBに入れたのか不思議です。
スポーツ新聞をチェックしようとすると、父親が野球の記事を切り取っているので、プロセスを確認できないというようなことをラジオのインタビューで語っていましたが、スポーツ紙ぐらい複数取ればいいし、まあ要するに、自分はスポーツ紙もチェックしているということと、父親は野球評論家としてちゃんと日々の試合をスクラップしていますというPRをさりげなくしているので、したたかで侮れない娘かもしれません。

>『クローズアップ現代+』

放送することは知っていましたが、「プ女子」というキーワードを聞いて積極的に見る気がしなくなってました(笑)でもやはり現状は知るべきでしたね。
正直、今のプロレスはよくわかりません。見ないからレスラーのことをよく知らないのですが、やはり時代が違うのかなと。村松友視いうところの「虚実ないまぜ」だったはずの世界が、「虚として割り切って楽しむ」ものになってしまったことが大きいですね。昭和のプロレスは、未だに少しずつですが、レスラーのインタビューなどでわずかな「新事実」がしぼりだされることがあります。それが楽しいですね。今のプロレスはたぶん、後になってそういうものもないだろうし、そもそもそういうもの絞り出すことを楽しみとする「プ女子」もいないんだろうなとおもいます。

>丸美屋の「ごはん付きシリーズ」を利用しているわたしですが、昨日朝は『ビビンバ』をいただきました。

私も麻婆丼とか中華丼とかいただいてます。作る手間もかからなくていいですね。このところブログ記事が訃報と命日の話ばかりになってしまい、丸美屋レビューが順延されているのですが、また書きたいとおもっています。自分で作ったら、かりに時間をかけても200円であのクォリティは無理ですしね。

So-netブログに限らないことかもしれませんが、インスタントとかレトルトの話だとコバカにして、いかに珍しいところに旅行に行ったか、豪華な料理を食べたかを記事の価値と思っている人が少なくないのです。
で、そういうところに行かないときは、エクスキューズのつもりか「ネタがない」とか堂々と記事に書く人もいるのですが、私は食べ物なら、メザシ一匹の話でも記事として成立するとおもいますし、行き先やメニューそのもののが本質ではなく、それに対する価値観や意見にこそ、書き手のオリジナリティがあると思うのですが、そのへんのブログ観が噛み合わず8年ブログをやっても浮いてるなあと、なかなかSo-netブログの文化に馴染めません。
by いっぷく (2018-07-21 03:38) 

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