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●我が母の闘病記、心臓バイパス手術から15日目、16日目~鼻の酸素チューブは外されたが、「クロストリジウム・ディフィシル感染症」とは何か? [「言葉」による革命]

●我が母の闘病記、心臓バイパス手術から15日目、16日目~鼻の酸素チューブは外されたが、「クロストリジウム・ディフィシル感染症」とは何か?

末尾ルコ「母の話、と医療の話題」

4月2日(火)手術後15日目

午後7時の面会。

前夜はこの時間の嘔吐したのだけれど、この晩は会話も絶好調で、何よりも「鼻の酸素チューブが外れていた」。
ちょうどNHK『うたコン』に母のお気に入りの丘みどりが出演していたが、番組のスタートが面会時間ぎりぎりの午後8時前からに変更されており、共に彼女の歌を看ることはできなかった。

4月3日(水)手術後16日目

午前11時の面会。

前夜鼻の酸素チューブが外されていて、心臓バイパス手術の経過における大きな壁をまた一つ乗り越えた感はあるが、これまで(よくなってきたな)と思った次の面会で(えっ!)ということになっているパターンが何度となくあったので安心はしない・・・。
とは言え、病室へ行くとまた母のベッドがないし、荷物もない。
連絡は来てなかったので、「命に関わる大事」とは思わなかったが、(何だろう!)とナースステーションへ行こうとしてふと向かい側の病室を見ると、母の名前がある。
覗き込むとちょうど小柄な看護士が出てくるところだったので、「どうしました」と尋ねる。
すると、「ちょっと下痢のような便をしてしまいまして、調べてみると感染症に罹っていまして、個室の方へ移らせていただいてます」と。
(嘔吐だの下痢だのと、少々尾籠な内容が多くなっている点、ご容赦ください)
中へ入るとベッドの上の母は特に変わった様子もなく話をする。
朝食も食べたのだという。
少し後にこの時間帯の責任看護士の説明があったが、箇条書きにしてみよう。

・「クロストリジウム・ディフィシル腸炎」に罹っている。
・現在は緊急避難的に今の病室だけれど、またすぐに専用の病室に移動する。
・投薬を始め、便の様子が普通になってきたら、また大部屋へ戻す。
・面会者は来訪の際に詰め所に声をかけ、帰りには必ず流水で手洗いしていただきたい。

この日は「ピカラ」の工事が入っていたからわたしはそこまでで一旦帰宅し、早速・「クロストリジウム・ディフィシル腸炎」を検索してみた。
えらくアドレスが長いが。
 ↓
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/03-%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%AB-%E8%85%B8%E7%82%8E/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%AB-%E8%85%B8%E7%82%8E

病院から手渡された簡易なプリントによると、
「クロストリジウム・ディフィシル」という菌は健康な人の腸内にもいるけれど、抵抗力の弱い人が感染すると下痢を起こすということだ。
さらに前記サイトによると、「軽度であれば、原因となっている抗菌薬の服用を中止して別の抗菌薬に切り替えればほとんどが軽快します。」ということだが、重症化すると危険な場合もあるとも書かれている。
母は見たところ「重症」という感じはないが、もちろん早めに軽快してほしい。

「クロストリジウム・ディフィシル感染症」が心臓などの状態には今のところ影響を及ぼしている様子はなく、鼻チューブはこの時間も装着していなかった。
ただ、少し長く話をするとやや呼吸が荒くなる傾向はあり、もう一つ、お粥を中心とした柔らかな加工食は既にかなり飽きている様子だった。
こればかりは体力をつけるために、「薬」だと思ってできるだけ食べてもらわねばならないが。

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コメント 8

(。・_・。)2k

薬でなっちゃうんですね
今年流行った新しいインフルエンザの薬も
副作用が多過ぎて たぶん来年には使われなくなるとか
そういうのがあるので薬も怖いですよねぇ

by (。・_・。)2k (2019-04-05 00:34) 

いっぷく

>抗菌薬

これがまれに合わない場合があり、母はクリプトコックス、真菌、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)と3回感染しましたが、2度目の真菌のときに、100分の1の確率の「薬剤性肝障害」および腎障害になり命が危ないといわれました。
入院中は弱っているし、いろいろな菌が看護師の制服や道具にもついていますから外からの菌も避けられません。抗生剤で事なきを得ればいいのですが、そうでないときは大変ですね。
病院は衛生には気をつけていると思いますが、入院中はそういうリスクがつきもので、投薬は2週間点滴で行われていましたが、さすがに3回も感染すると担当医もがっかりしてました。

>杉村春子

青年座の初井言榮とか、民芸の奈良岡朋子とか、俳優座の岸輝子とか東山千栄子とか、劇団のトップの人たちは、とくに女優の場合脇役が多いですね。
プロレスがエースレスラーを頂点とする団体であるのと、この点が違いますね。
江守徹が、「主役か脇役かなんていちいち考えない、そんなことは大きな問題ではない」と言っていましたが、その一方で、宮沢りえや田宮二郎は出演者の序列で揉めているし、舞台の人たちはそのへんから発想が違うのかもしれませんね。

>「孤独の礼賛」ぶりが、「自分は希少な高級ワインの味が分かるんだぞ」

おっしゃる通りで、そんなに孤独がいいのなら、付き合いを一切やめて世捨て人のようになるのかというと、今の「友達自慢」の生活はそのままにして「孤独はいい」と言っているので、「この人に孤独は語れないだろう」、と思ったのが記事にした理由です。81歳にもなったら、自己矛盾に気づかないものなのだろうかと思うのですが、私も将来年をとったらそうならないように気をつけたいと思いました。

by いっぷく (2019-04-05 04:21) 

ぽちの輔

弱った時にはいろいろ出てくるんですね^^;
by ぽちの輔 (2019-04-05 06:20) 

wildboar

次から次へ色々面くらいますねぇ。
お察しします。
by wildboar (2019-04-05 06:57) 

ニッキー

体力が落ちてるときは、普段は大丈夫なことでも
罹っちゃいますもんねぇ(>_<)
体力をつけるためにもお母様に
頑張って食事をとってもらわなくては<(_ _)>

by ニッキー (2019-04-05 11:59) 

JUNKO

それは脅かされましたね。でも心配はなさそうです。総合的に快方に向かっているのは確かですから。口から取る栄養が何よりですね。
by JUNKO (2019-04-05 12:52) 

ゆうみ

心配なさったでしょう!
でも だんだん良くなるから 大丈夫!
by ゆうみ (2019-04-05 22:40) 

hana2019

チャンとした食事が摂れない、ベッドの上で過ごすだけの毎日では、どうしても体力が落ちてしまう。免疫力も低下しがちなものです。
・・・それにしても、毎回のように驚かされることばかり続かれて、本当に大変でしたね。
私の経験した大腿骨の骨頭置換手術も、比較にはならないまでも大きな手術でした。
転院後のリハビリ病棟の看護師さんの言った「手術後の感染症がなくて良かった」の言葉の意味が、今頃になってわかりました。
by hana2019 (2019-04-05 23:45) 

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