SSブログ

●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記101日目~コルセットがじょじょにずり上がる。~『ロバート・キャパ写真集』の中の、特に印象に残った2作。 [「言葉」による革命]

●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記101日目~コルセットがじょじょにずり上がる。~『ロバート・キャパ写真集』の中の、特に印象に残った2作。

6月28日(金)手術後101日目
転院65日目

母は転院後、コルセットで数々のトラブルを起こした。
不全骨折後、離床までの3週間強はコルセットに関係するトラブルはゼロだったのだが、その理由は「コルセットを着用してなかったから」だ。
コルセット着用から既に1カ月程度は経っていた時点で5度目の転倒を起こしたのだが、不全骨折の保存療法でベッドに横たわった状態が続く間はコルセットをしなくてもいいとの指示が出ていたのである。
ベッド上安静は辛いけれど、コルセットが嫌で嫌でたまらなかった母にとっては、この点に関しては解放感が十分あっただろう。
そして現在は、「車椅子移乗の時間はコルセット着用」である。
つまり現在のところ、リハビリの時間と食事時間はコルセット着用ということです。

このコルセットというもの、誰もがそうなるのかは分からないが、母の場合は常にどんどんずり上がってくる傾向にあり、ずり上がるとコルセットの上部が顎の下などに当たり、痛いわけです。
一度ずり上がると、案外すぐには下へ下ろせない面倒くささもあるし、当然ながら固く暑苦しい。
今後はコルセット着用の原因となった圧迫骨折の治癒具合も大きなポイントとなってくる。

・・・

『ロバート・キャパ写真集』(ICP ロバート・キャパ・アーカイブ編 岩波文庫)についてもう少し書いておこう。
まったく退屈することなく息を呑み、次から次へとページを捲って一気に読み切った(鑑賞し切った)。
そうしょっちゅうはない高揚感ある読書(鑑賞)経験だ。
こういうのが週に二回くらいあればいいんだけどね。
『ロバート・キャパ写真集』がこうまで心を惹き付けるのは、何よりもそれぞれのショットの強烈なインパクト。
時に、(ポーズをつけて撮ったのでは)と勘繰りたくなるほどきまりにきまった写真の連打である。
そしてまた言えるのが、20世紀の歴史があまりに重く壮絶で、その真っただ中でシャッターを押し続けたキャパの作品であるから、(次のページには何があるんだ?その次のページには?)と指が止まらなくなる。
スペイン内戦や第二次世界大戦のノルマンディー上陸、バルジの戦いなどが続々登場し、シャッターを押したのがキャパであれば、心も指も先へ先へと急ぐのも致し方ない。

その写真も素晴らしい『ロバート・キャパ写真集』(ICP ロバート・キャパ・アーカイブ編 岩波文庫)だけれど、特にわたしが(ハッ!)とした写真は次の二つ。

「食事の席につく家族 ウクライナの集団農場、1947年8月」
「アーネスト・ヘミングウェイ サンバレー、アイダホ州、アメリカ」

前者は何と言うか、民族衣装に身を包んだウクライナの家族の雰囲気が異様なのですな。「集団農場」ということで先入観も手伝っているのかもしれないけれど、プロパガンダ写真のようで、いや、プロパガンダ写真なのかな。

後者は猟銃を持ったヘミングウェイがいて、鷹(だと思います)が纏わりついている。
ヘミングウェイって世界中の文豪の中でもとりわけカリスマ性の高い人だけれど、その一端が垣間見せた見事なショットだと思います。

nice!(27)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

nice! 27

コメント 4

(。・_・。)2k

ヘミングウェイも素晴らしいですが
僕はピカソの写真がお気に入りです
大きなパラソルの写真載ってませんでしたか?

by (。・_・。)2k (2019-07-02 03:44) 

ぽちの輔

オーダーメイドのコルセットでしたよね?
こういう不具合が出てると言えば改良してくれるとか?
by ぽちの輔 (2019-07-02 06:14) 

ニッキー

えっ?かなりなお値段のオーダーメイド
コルセットだったと記憶してますが、
それがずりあがっちゃうんですか(°_°)
補助してくれるはずが辛い思いをしちゃうなんて(´・_・`)
作ったところに相談してみる方が良いかも(*_*)

by ニッキー (2019-07-02 07:13) 

ゆうみ

オーダーでしたよね?
なんでだろう?
by ゆうみ (2019-07-02 19:24) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。