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●我が母、心臓バイパス手術後、大転子部不全骨折後闘病記&退院後日誌332日目~8月家庭訪問(モニタリング)、ケアマネさんにお薦めした映画、『マイ・ブックショップ』、『ビリーブ 未来への大逆転』、遠藤周作『イエスの生涯』と『キリストの誕生』。 [「言葉」による革命]

末尾ルコ「母の話、健康医療・介護福祉の話題、映画と文学の話題」

8月29日(日)手術後522日目 退院後332日目

8月21日、ケアマネさんと会話、わたしがお薦めした映画の一つがイザベル・コイシェ監督の『マイ・ブックショップ』です。

『マイ・ブックショップ』が、そうイザベル・コイシェ監督の『マイ・ブックショップ』が、(意外!)と言ってもいいほどに、よかったのです。

『マイ・ブックショップ』でナボコフの『ロリータ』を書店へ置くべきか否かが検討される。それだけでもこの映画の価値がある。

https://www.wowow.co.jp/detail/115147

というわけで、一見地味な作品ですが、機会があれば鑑賞していただきたい。
できれば、「機会を作って」鑑賞していただきたいのですね。
この作品の全体に貫かれているトーンは「経済優先主義」と「文化芸術」あるいは「人間優先」との対立です。
「経済活動」が悪いというわけではない。
しかしそれが人間精神を無視して専制君主のように暴走を始める時に大きな軋轢を生み始めることになる。
現在の世界情勢を少し俯瞰すれば、その対立が実に先鋭化しているのは手に取るように分かりますよね。

他には、『ビリーブ 未来への大逆転 』という映画があって、フェリシティー・ジョーンズがルース・ベイダー・ギンズバーグの反省を演じている。
ルース・ベイダー・ギンズバーグとは米国の女性で最高裁判所判事を務めている人です。
「凄い映画!」ってわけじゃないですが、心地よく観ていられる。
わたしフェリシティー・ジョーンズけっこう好きですし。
この映画はWOWOWでも放送されたもので、ケアマネさんWOWOWで映画観てるからお薦めした。

そしてNHK BSで9月に放送予定の映画の中から、
『沈黙 サイレンス』
『道』
『バニー・レークは行方不明』オットー・プレミンジャー監督
『レイジング・ブル』の4本ですね。

ケアマネさん、キリスト教系の作家に興味があるということで、『沈黙 サイレンス』は遠藤周作の原作がとてつもない小説であると。
『沈黙』は読んでいたようですが、さらに『イエスの生涯』と『キリストの誕生』もお薦めした。
この2作は遠藤周作が日本人に向けて「イエス・キリストとは何か」「キリスト教徒は何か」を文学作品として説明するという内容です。
「日本人向けにキリスト教を語る」という行為は実は非常に難しいことなのですが、遠藤周作がその大難問に真正面から立ち向かったのが『イエスの生涯』と『キリストの誕生』で、やはり凄い作品です。

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(。・_・。)2k

今日のはどれも観れてないな
Amazonプライムで観れるといいな

by (。・_・。)2k (2020-09-04 02:42) 

ニッキー

やっぱりWOWOWに入ってないと
こういう映画は見られないですよねぇ(*_*)
CATVのムービープラスでは洋画と邦画の割合は
どうしても洋画の方が多いし、評判になった
(どういう評判かは置いておいてw)映画が中心だからなぁ
(⌒-⌒; )

by ニッキー (2020-09-04 07:19) 

hana2020

遠藤周作の原作「沈黙」は家にもあり、これまで何度か読み返しているものの、「海と毒薬」「白い人・黄色い人」等も同様のテーマで書かれていると思います。
「沈黙」に登場する吉次郎、信仰をもつものでありながらいとも簡単に神を裏切ってしまう。その結果としてそうして縋る神がいなくなる事をも恐れ続ける。作者はそこに自分自身を投影して書いたとの事ながら、遠藤氏の作品に共通するものとして日本人でありながらキリスト教徒であることの矛盾、神を信仰する者を残酷に試す。・・・どれも皆重苦しいテーマでつらぬかれていると感じます。
Amazonプライムで、も、「沈黙」は観られますよ。
by hana2020 (2020-09-04 15:29) 

ゆうみ

映画じっくり観れる時がくれば
良いなと思います。
Amazonプライムも WOWOWも無縁な私
by ゆうみ (2020-09-04 15:41) 

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