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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~映画音楽名曲についても語ろう、まずは『風と共に去りぬ』~成瀬巳喜男『山の音』、高峰秀子の「鼻血」。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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NHK BSでちょいちょい安田顕がMCの映画音楽番組やっていて、そうそう、『映画音楽は素晴らしい!』というタイトルだった、なかなかいい、やっぱり映画音楽だから。
もちろん映画音楽名曲もどんどん「新たな名曲」が加わっていかねばならないけれど、やはり映画史的クラシック名曲は常に念頭に置いておきたいところである。
で、まあぼくはアニメ観ないので、昨今人気のディズニーやジブリには明るくないけれど、実写映画を中心に映画史的名曲を、まずはクラシック(映画のクラシックです)を踏まえ、近頃の(これは!)という作品も加えながらお話、お薦めしていきたい。
で、まずはやはりこれ!

『風と共に去りぬ』

「タラのテーマ」ですよ、やっぱり。


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成瀬巳喜男 監督の『山の音』、原作は川端康成です。
成瀬巳喜男には世界映画史上の傑作『浮雲』があって、こちらは林芙美子原作。
男女関係の怖さを描いた文学作品と相性がいいのが成瀬巳喜男監督です。
『山の音』も派手なシーンは一切なく、しかしワクワクしながら観続けられる90分強の時間でした。
山村聰、原節子、上原謙、杉葉子らスター俳優を中心に展開される物語。
原節子と上原謙が夫婦役だけれど、夫には愛人もおり、妻に対しては非道なまでに冷たく当たる。
原節子の義理の父役である山村聰はそのような状態の「菊子(原)」に対して同情以上の感情を持っている。

山村聰が演じる「尾形信吾」が実に気品があり、しかもダンディです。
鎌倉の閑静な住宅に同居する男性と義理の娘が心を通わせるというエロティックなストーリーながら、成瀬『山の音』はそのエロスを鑑賞者の精神の内側に描こうとします。

しかし内包されたエロティシズムが絶頂を迎えるシーンも用意されている。
原節子が「鼻血を出す」シーン。
あからさまに鼻血を見せたりはしない。
しかしそれを見た山村聰の「動揺」が、「鼻血に対する動揺」のみでないことも、とてもよく理解できるようになっているのです。

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コメント 2

(。・_・。)2k

鼻血で動揺する演技をするとは
ちょっとそのシーン見てみたくなりますね
by (。・_・。)2k (2023-07-26 01:44) 

ゆうみ

いやん 血はなんでもいやよ
by ゆうみ (2023-07-26 21:55) 

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