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君夫の決断 [小さな小説集 正気と狂気の間]

君夫は(彼女がいようがいまいが、あんたにゃ言いたくないよ)と思いはしたが、一瞬の決断を迫られた。
本当に答えずに置くべきか否か?
答えなかったとき大塚はどのような反応を見せるか?どんな表情を見せるか?
答えないとして、「どのように答えない」ようにするか?
「それはプライバシーだからちょっとお答えできません」・・と言いたいところだが。

「彼女いるんでしょ?」
間を置いてしまった君夫に、大塚のタバコ臭い顔がさらに近づく。
「え・・ええ、まあ・・」
言ってしまった、やはり君夫は。
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