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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 26 ポール・スミス [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「ボルベール 帰郷」のペネロペだ。
豊かな髪が豊かな肢体の上で波打っている。
ペネロペの髪は静止した写真の中でも波打っているように見える。
(そう言えばペネロペは何歳だったっけ)
もちろん20台前半ではないはずだ。
(いや、これは黒髪なのだろうか。それともブルネット?)
グレンチェックのパンツを履き、ブラックのTシャツを身につける。
どちらもポール・スミスだ。
瑛次の服はほとんどがポール・スミスで、からかわれることもあったが、「似あってるのに何が悪い」という自身があった。
そして完璧英国のポール・スミスが瑛次に似あってないとは実のところ誰も言えないのである。
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