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「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」ニルス・ミュラー監督

雰囲気は陰鬱だが、非常に見どころの多い作品。「暗殺」という言葉がタイトルにあるが、ショーン・ペンの演じるのは口から出まかせのセールストークさえできない不器用な男。「商売」に魂を売ることのできない男で、共感できる人は多いだろう。
「商売」に魂を売った家具屋の親子との対比が見事。もう一つ見逃せないのは、屈辱的な状況に耐えるナオミ・ワッツ。メイド服で働く倒錯感・恥辱感が、エロ映画などよりも遥かにエロティックだ。

8点。
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