SSブログ

孤独なカキの物語 恵比寿ガーデンプレイスで映画 63 紫の唇 [小説・孤独なカキの物語]

「そ、そのミニミニダンビラでどうするの?」
叫ぶす巻きちゃん。
「どうするだって?」
紫の唇が上向きに歪み、けれど中から現れた歯も黒い。
(ああ・・)
す巻きちゃんは自分が遠ざかっていくのを感じる。
それに応じて黒ずくめの女も遠ざかっていくが、遠ざかっていくけれど、ミニミニダンビラは近づいてくる。
「どうするだって?このミニミニダンビラで、す巻きをブスリ・・。ふふふふふ」
(ああ・・、死ぬのね。す巻きちゃん、ここで死ぬのね)
nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0