SSブログ

わたしの愛するカラヴァッジョ作品  「ホロフェルネスの首を切るユディト」その1 [ルコ的読書]

さて、わたしの特に愛するカラヴァッジョ作品について触れていこう。

まず「ホロフェルネスの首を切るユディト」。

首を着られるホロフェルネス。
ユディトの剣は、ホロフェルネスの首に半分以上食い込んでいるように見える。
ホロフェルネスの首からほとんど真っ直ぐに血が飛び出る。
このあからさまに真っ直ぐな、陳腐と言えなくもない「血」の表現が、カラヴァッジョの真骨頂の一端だ。
高尚な思想などまるでなさそうな、しかしその異常な感覚と圧倒的な画力に鑑賞者はグウの音も出ない。

nice!(37)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 37

コメント 4

moz

すごい画ですよね。 首から流れる血が特徴的です。
腰の引けているユディトも ^^
by moz (2010-05-24 08:58) 

末尾ルコ(アルベール)

moz様

高尚さがまるでないところが、またおもしろいです。

                  RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-05-24 09:43) 

palette

ルコさんの文を読んでいたら、このユディトが見たくてたまらなくなって、検索をかけました。(見た事無かったから^^;)
血は、まるで首に巻き付いた赤いスカーフみたい。
ユディトは、初めて鶏でも殺すうら若き乙女、という感じですね。一度見たら、忘れられない迫力でした。
この場面、いろいろな画家が描いているようだし、人気のある話なんですね。案外、恐いもの見たさ?
by palette (2010-05-24 09:49) 

末尾ルコ(アルベール)

palette様

カラヴァッジョは明らかに「怖いもの見たさ」に訴えかける作風が目立ちます。
そこに今、すごく興味を持っています。

                             RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-05-24 11:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0