SSブログ

一人の女の瞬間を切り取る演技「ザ・ファイター」エイミー・アダムス。 [生と死のためのアート]

映画「ザ・ファイター」。
エイミー・アダムスの演技。クリスチャン・ベールにその劣等感をつかれるところ。エイミー・アダムズが演ずる女の劣等感とは。優越感と表裏一体の劣等感。大学へ入ったけれど中退、そして今はバーで働いている。そのコンプレックスにより周囲に「強気の仮面」をまき散らす女が、はっきりと心の奥底をつかれた時にどんな表情をするか。外したくない仮面が外れてしまい、それでも取り繕うとしながらも、本当の顔が零れ出て来る瞬間。大きなスクリーンに表情が大写しになる映画という芸術ならではのアプローチによって、エイミー・アダムスは見事に一人の女の、瞬間の感情を切り取って見せる。

nice!(43)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 43

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0