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特集(笑) ナタリー・ポートマンだ!「ブラック・スワン」だ! その4 [生と死のためのアート]

とまあ、少し「本物のバレリーナとの比較」をしてみたけれど、「ブラック・スワン」という映画自体は素晴らしい内容だった。ホラー映画すれすれのあざとい演出数あれど、そこは芸術性、センスの違い。ダ―レン・アロノフスキー監督の色彩感覚、カメラワーク、そして「過度」へ行きかけて「節度」の範囲へ戻って来るという繰り返しで、110分弱の上映時間、観客の目、そして感覚をくぎ付けにする。この「110分弱」という時間がいいではないか。最近、と言うか、かなり以前から、「無駄に2時間以上」という映画が多過ぎるのだ。よくできていれば問題ないけれど、多くはラスト30分ほどダレた展開になる。今年春に公開された3本の重要なアメリカ映画、つまり「トゥルー・グリット」、「ザ・ファイター」、そして「ブラック・スワン」。どれも適度な上映時間だった。あ、もちろん内容が素晴らしければ、3時間でも4時間でもOKなのだけれど。
「ブラック・スワン」の凄いのは、全感覚を刺激する映像を連打し、時に「もう止めてくれ!」と懇願したくなるようなシーンを数々用意しながらも、観終わった後には「一人の女」の情熱、苦しみ、哀しみ、憎しみ、官能、そして人生をくっきりと浮かび上がらせていることだ。
そして大事なことを一つ書きくわえておこう。「ブラック・スワン」に「怖いシーン」は数あれど、「ウィノナ・ライダーが一番怖い!」(笑)。これは特に「かつてのウィノナ・ライダー」を知っている人ならきっと頷いてくれるはずだ。

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