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〈「言葉」による革命〉末尾ルコ映像俳優演技論「花子とアン」、吉高由里子は「長男の死」をどう演じたか?2014年10月31日 [「言葉」による革命]

●「花子とアン」で吉高由里子演じる村岡花子の幼い長男が疫痢で亡くなるシーンがありましたね。
創作物のストーリーとしては、(あれ?)と感じるような唐突さでしたが、モデルとなった実在の村岡花子さんも幼いご長男を無くされているということで、事実に沿った展開だったわけです。
過度な先進医療には必ずしも肯定的でないわたしですが、疫痢などで小さな命が簡単に奪われていた時代のことを考えれば、医学の進歩に対する感謝を忘れてはならない、そんな気持ちを再認識できます。
さて「花子とアン」の話に戻ると、「幼いわが子を亡くした母」の演技を試みた吉高由里子に注目しました。
女優としてこうした瞬間を演じる機会はそうそうはないですからね。
ただひとことで言って、「とまどい」ながらの演技と感じてしまいました。
「幼い子供を失った」という感情を様々な要素を取り入れて表出しようとしていたのは分かったけれど、上手く行っていたとは思えなかった。
これは吉高由里子の責任というわけでもない。
NHK朝ドラマという基本的にライトな空間の中でヘヴィなシチュエーションを要求された難しさがあったと見ます。

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