SSブログ

〈「言葉」による革命〉・・・末尾ルコ フランス映画講義&演技論「ルノワール 陽だまりの裸婦」クリスタ・テレの理想的美景色。2014年12月27日 [「言葉」による革命]

●映画「ルノワール 陽だまりの裸婦」の中でクリスタ・テレは女優志望の女性アンドレを演じている。
クリスタ・テレ演じるアンドレは、オーギュスト・ルノワールが多く描いた裸婦像ほどはふくよかではなく、いわば世界の多くの男が夢見るような理想的プロポーションをしている。
そして豊かな金髪。
「白人コンプレックス」などという文脈とはまったく関わりなく、プロポーションに恵まれた白人女性の肩から背中にかかる緩やかなウエーブを持った金髪が空気に軽く踊る景色には格別の美がある。
そしてその姿は、欧州の淡い陽光の中が最も相応しい。
ああ、そうなのです。
そんな女性美を巡る理想的な景色の一つが「ルノワール 陽だまりの裸婦」で鑑賞できる。
そして「パッとしないので仕方なく脱ぐ」日本の女優たちとはまったく違う世界がそこにはある。
いや、日本の女優たちも、例えば寺島しのぶとか、真木よう子とか、そして吉高由里子であるとか、「この作品では脱ぐ必要があるから当然脱ぐ」という人たちも少なくない。
しかし目立つんですね、「どうもパッとしないから、脱いで注目を浴びるしかないなあ」的話題の取り方が。

間違っていただいては困るけれど、わたしは日本人に「多くの欧米人のように、平気で肌を露出できるようになれ!」と主張しているのではありません。
日本人の「奥ゆかしさ」は男女とも保持するべきだと考えている。
ただ、映画など「芸術表現」において、「脱ぐ脱がない」だけで大騒ぎするのはあまりにみっともない、と言っているのです。


nice!(19)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 19

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0